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まこりんのつれづれなる日々 

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2003.10.29

これ絶対、巣田祐里子だよなぁ……。
「おねがい魔人様」くるみぎ☆くるみ。
と、ブックオフでしげしげと表紙を眺める私。

この色使い、このキャラ。
絶対、巣田祐里子だよなぁ……。
ひとまず100円なので買って帰る私。

と、読んでみる。

1ページ目をめくる私。

………………!!!!!!!!!!

ひゃーーーーー。しょっぱなから首輪と手錠つけられた少年が色んな所をいたぶられています。
どうみても性犯罪だぁーーーーーーーーっっ。

その後も、いたいけな、頭身低めのどう見ても第2次性徴前の少年が強姦輪姦大混乱ですっっ。
触手プレイあり、全篇汁気たっぷり、ぬぷぐぽっ等など奇妙な擬音どっさりです。


…………。
これは……これは、つまり、あの、この本のターゲットは、あれだろ、腐女子のかたでなく、「ショタもいいよねーーー」と言いかねない、キモい、大きな兄さん達だろ??
ていうか、これはそんなお兄さん達のズリネタ漫画だろ。

どうやらネットで調べたところ、巣田祐里子=くるみぎ☆くるみらしい。
ま、その事実がなくても、作品を見れば明らかだけどね。
だってエロシーン抜けば何もかも同じテイストなんだもん。
キャラ造形やらコマ割やらといった何もかもが。
その昔、今は亡きみのり書房の「アニパロコミックス」でキャプつばや西遊記のほのぼのしいアニパロ描いていた方がねぇ……。
いや、この作品もほのぼのしいんだけどね。強姦されまくりなのに……。
またそこが逆に見ていて虚しく。

さながら、大して親しくなかった昔のクラスメートをたまたま街で見かけたらこちらの想像を超えたとんでもない佇まいになっていて、それに勝手に驚いているって感じでしょうか。

でも、もしかしたら学生時代に巣田祐里子を勧めた知人も、デブくって、場が読めない、人としゃべるのが下手な男のキモオタさんだったから、元々この人ってキモオタ感度高めの作家だったのかもなぁ……。



2003.10.28

洋泉社「アイドル映画30年史」購入。
これはいい、アイドル系レビューMOOKでは久々のヒット。
とりみきやゆうきまさみが原田知世のことを語っている、というのも、なんとも。
内容は、どうしても角川、大林、相米、百恵映画あたりに傾斜してしまうのは仕方ないとはいえ、セイントフォーや宇沙美ゆかり、「パンツの穴」あたりもしっかり言及している。
幻の2代目角川娘、浅野温子という切り口も興味深い。―――でも浅野温子って角川3人娘が独立した後、また角川文庫フェアとかに借り出されていたよね、80年末期から90年前半頃。

ビックリしたのが『愛・旅立ち』。
当初の予定では長谷川和彦監督で『童夢』――大友克洋のね、のだったのって、まじ。
それが何故マッチ&明菜in『大霊界』になったの??

それにしても見たかったなぁー―、ゴジさん監督で明菜主演の『童夢』。



2003.10.26

そういえば、うちのページでも、Googleで検索しても引っ掛らないページのと引っ掛るのがあるなぁ。
なんでだろ。
別に必死に相互リンクしてもらったり、Yahooに登録を狙ったり、と、なにも頑張って客を増やすつもりはさらさらないのだが、さすがに天下のGoogleに引っかからないとなるとちと困る。
検索してふらりとやってきた一見さんが興味を持ってもらったらと思って書いているので、それでは困るのよ。

とここで初めてGoogleのシステムを調べる。
つまりは、他からのリンクが少ないページはこぼれやすいってことか??
だから、うちのサイトは各メインは検索して引っかかものの、テキストになると引っ掛らんのか??
ようわからんが、ともあれ、無料なのでサイト登録してみた。
一月後が楽しみ。



2003.10.25

JR東海のCMソングかこれは。
ゴスペラーズの新曲「新大阪」。
ユーミンの「シンデレラ・エキスプレス」を否応なしに思い出されます。
♪シンデレラは――今、ってね。

でもこれ、今冬のJR東海のキャンペーンソングでなく、マルイのCMソングなんだって。
「本当の恋と言うなら―――」
それにしても相変わらず乙女チックやのう。



2003.10.24

これから「マンハッタンラブストーリー」(はぁと。
とチャンネルをTBSに変えたら、なんで野球やってるのぉー―――。
結局試合が決まるまで延長し、ドラマは110分押しで23:50スタート。
ということで24日の日記に書く。
第3話は全体的にちょっとパワーダウン気味に感じた。
というドラマの内容はさておき、約2時間押しってどういうことよ、一体。

昔は野球中継の延長は最大30分であったはず。
それがいつのまにか最大1時間まで広がって、今では重要試合では試合終了までやりやがるようになった。
野球に興味がない人間にとっては甚だ迷惑な傾向である。
BSだCSだとこれだけ多チャンネル化傾向にあるのに、なんで限られた地上波をこんな野球くんだりに荒されにゃならんのだ。
野球中継好きはそちらで誰にも邪魔されることなく存分に楽しめばいいのだ。
だいたい、そういった視聴者層の住み分けが速やかにできるのが多チャンネル時代の美点なんではなかったっけ。
その流れにのっとっているのかわからないが、地上波の野球中継は近年視聴率が低迷しているというではないか。
ということは、こと野球中継のこの傾向は時代に逆行しているわけであって、局側の采配というのがまったくわからない。
無理無理な延長で不愉快になる視聴者のことをもっと慮っていただきたい。

ちなみに今回、なにより可哀想なのが24:45から始まった生番組である「ニュース23」のスタッフであった。
予告のテロップの「眠いかもしれませんが皆さん見てください」には泣けた。



2003.10.23

知らない間にうなが訪問販売に負けてKDDIに加入させられる。
「ただだって言われて契約書書いたら登録料840円取られた」
って、もうアホか馬鹿かと、ということで小1時間うなぎ吊るし上げ大会、敢行。
いいかげん大人が訪問販売に負けてどうする。
上京したての学生かよっ。
「安いんだからいいじゃん」
といううなの姿勢にまたまた逆鱗。
相手はそこにつけいってんだよ。ふざけんなよ、ったく。
なめんな、と。
金稼ぎってのはそんなもんじゃねえんだよ。
取り消しするっ、と意気があがって電話をかけたら夜遅くて通じないでやんのっ。
まったく、うなのアホ―――――。



2003.10.21

気まぐれに「クイズとか設置してみたら面白いかもなぁ」と思い立ち、調べ、すぐにだるくなって挫折する。
そもそもCGI自体が私の中ではなんだかよくわからない謎のブラックボックスなのであった。
このパンドラの箱が開くのはいつのことやら。

私の部屋は南西方向が一面窓で、かつ家の前はマンションの駐車場であるから、この時期、天気がいいと鮮やかな夕日がそのまま部屋に入りこんで部屋中が茜色になる。
夏場は西陽に辟易するこの部屋だが、この時期になると陽射しも心地よく、そんな夕日の鮮やかさもあいまってこの部屋を選んで良かったと思う。
今年頭から始まった道の向かいのマンションの建設工事もようやく落ちついて、今は窓を開けても虫の音だけが聞こえ、とてもいい感じだ。
ただ、周囲が真新しいマンションばかりなので若い夫婦が多く、よって、そこから聞こえる子供の遠慮なしの泣き声やヒステリックに叱りつけるその母の声には驚くのだが、そんなことまでは気にはならない。子育てとはそういうものだ。
ということで、今住むこの家にひどく満足しているというそんな話である。



2003.10.19

そういえばSILVAを見ない。
事務所を田辺エージェンシーにかえて、いよいよバラエティータレントかとおもったが、気がついたらまったくブラウン管から消えてしまった。
新曲の話も聞かない。
と、消息を調べる。

どうやらそのタナベもでて、個人事務所を設立したらしい。
でもって、今はクラブでお皿回したり歌ったりしているらしい。
やっぱりあのザ・芸能人的ハイテンションキャラは無理して作っていたのかぁ。

実をいうと私は、ああいった自分の素を押えて無理してさだはっている(@ジュリー)人ってのが結構好きだ。
ほんとは地味で内向的で人がよくって後ろに回るタイプなのが、前に出てしまった以上仕方ないと肝を据えてキャラを作っている、という。
芸人でいえば、藤井隆とかナイナイ岡村とか。
そういえば篠原ともえも見ないなぁー――。

歌も嫌いじゃなかったのになぁ、SILVA。
でも、それで自分がばらばらになっちゃあ元も子もないしな。
藤井隆も家に帰ったら玄関でぐったりとなって壁に向かってしばらくをぼうっとしてしまうらしいし。
とにかく芸能人は、大変だあ。



2003.10.18

部屋の掃除、模様替え、衣替えをいっせいに行った。
まず、散乱している本を片付け、箒をかけて、畳を堅く絞った雑巾で丁寧に拭く。 新しい本棚を設置し、それぞれの本の場所の移動。
そして絨毯を剥がして、拭き、干し、布団も干す。
さらにコタツとストーブを出す。
半袖をダンボールにつめ、変わりにコートとセーターを衣装箪笥にかける。
これで1日のほとんどが潰れた。
だが、整然と片付けられた部屋を見渡すと気持ちまで新しくなったようで心地よい。
まあ、これも直ぐ日々の暮らしでよたってしまうのだが。

私が回遊している個人サイトをリンクに2件ほど貼った。
純粋に面白いもの楽しいものは分かち合いたいという思いからである。
是非とも楽しんでいただきたい。



2003.10.17

面白い。
面白いってば、「マンハッタンラブストーリー」。
第1回、深夜で再放送していたのを見たのだが、これがもう、面白い。
てっきりタイトルから「ニューヨーク恋物語」のようなすかしたドラマかと思ったらあにはからんや。
見事に私の悪い期待を裏切ってくれました。
絶対、続き見る。
これはキョンキョン、一皮剥けるかもな。
近頃の小泉には暗いすさんだものが周りに漂っていて、――私生活がうまくいってないのだろうな、テレビ側の演出としてはいつもの「錆びない可愛いみんなのコイズミ」なのだが、どうにもずれがあり、どうも上手く年をとり損ねた感があったのだが、それを見事に逆手に取ったような作品になりそう。
すさんだ明るさというか、暗さの中の明るさというか、やけのようで精一杯のようで、それでいて呑気な明るさというか、そんな小泉がいい。
額の皺も年季が入っていて、おっさん+ヤンキーのようなべらんめぇ口調も地に足が着いているし、予告編で見た髪型もいわゆる「やわらちゃん」結びでイタいと可愛いの真ん中の「イタ可愛い」感じで似合っています。

で、作品。
実は初めて見る宮藤官九郎脚本作品なのだが(あ、松尾スズキが書いた「恋は余計なお世話」は最高だった。大竹しのぶと深津絵里の大爆笑ガチンコ芝居合戦って感じで)、第一印象、久世光彦ドラマを思い出した、何故か。
あと、80年代の業界ドラマとか、堤幸彦なんかも。
むちゃくちゃで理屈抜きでスラプスティクで、でも最後どっかあったかい感じに落ちていくところが久世ドラマっぽいなぁ思ったです。
「木更津キャッアイ」もみなきゃだめですかこれは。

あと劇中劇の「軽井沢まで迎えにいらっしゃい」の続きも気になる――っ。
遠山景織子も元気そうでよかった。
松尾さんはやっぱりねっとりと面白いし「うちの細君がね」。
森下愛子も今後弾けそうで期待大。

最後に及川ミッチーのダンス久しぶりにテレビで見れてよかった。
「私は魔性の女〜 時には娼婦のように〜  羽ばたいて〜フェアリー」
流星光一郎先生ですかこれは……。

と、ここまで書いて、第2回を見る。
いろいろとお約束がわかってきて、どんどん面白くなってくる。
3回目にはお約束が来るたびに大爆笑必至だわ、これ。
公式ページもふざけていて面白いし、こりゃ今年最大のヒットかも。
それにしてもやっぱミッチーがいい。
「ブタの背脂??」
笑った。



2003.10.13

♪「すき焼きだけどー――、肉がないのさー」
あーーー、タモリの「戦後日本歌謡史」がききたいなあーーー。
でも「えとせとらレコード」にあったけど、すっごい高価だったしなーーー。
なんとか再販ということにならないものか。
と、平岡センセの評論「タモリだぜ」を読みつつ思う秋の日。
タモリは今となって脱力系の司会者だもんなぁ。
こうした弾けたタモリが今でも見たい私。
ちなみに聞いたなかでは『タモリ2』の「教養講座“音楽の変遷その1──旋律の源とその世界的波及について」が最高。
さるまたしの「鰯雲」とか、ね。
あと、詩人の寺山さんとか。
「元名元年一夜にして」も
うくくく。たまらん。


そうそう、清水のみっちゃんのアルバムもおもろいよね。
「楠田枝里子セブンです」とか。



2003.10.12

うわっ、ソニン、偽フォークだ。
「合コン後のファミレスにて」
Aメロの字余りっぽい歌詞にやたら馴れ馴れしい歌い方。
無駄な掛け声に歌終わりの「ありがとう」。
どう見たってたくろーとかこうせつとか悪意のあるパロディ―にしか見えない。
どういうつもりだ和田、そしてどこに行くソニン。
薄倖過ぎて逆についていけなくなりつつある私……。
これを面白がることができる者はある意味本物だ。



2003.10.11

と、ここまで書いて、また気づいたことがあったので、更に続ける。
昨日、ロックバンドを行きがかり上「少女趣味系」「ヤンキーツッパリ系」となんだかわからないサザンの「3枚目、おふざけ系」と分類した。

が、これって男性アイドル3人組の法則、そのまんまやんけ。
「乙女チック担当の王子様系」「ヤンキー・ツッパリ、ワイルドな男義系」「なんだかよくわからない3枚目系」これがそのまんま、新御三家では「ひろみ・秀樹・五郎」、たのきんでは「トシちゃん・マッチ・よっちゃん」、シブがきでは「モッくん・ヤッくん・フッくん」少年隊では「ヒガシ・かっちゃん・ニッキ」となるのはアイドル学として基本である。
基本というのは嘘だが、まあ、お約束のフォーマットっていうことでしょ。

しかし、ここで注目していただきたいのが、一番目立たない刺身のつま要員であるはずの「なんだかわからない3枚目系」であるサザン・オールスターズがロックバンドとして商業的に一番大成功しているというこのねじれである。

たしかにたのきんにおいて今一番活躍しているのは野村のヨッちゃんだが、これは例外中の例外であって、他の3枚目系の現状をみれば答えは明らかである。

とはいえ、なんだかよくわからない3枚目系というのはロックバンドであまり見当たらないので比較対照し難いということもある。
(C-C-Bはたぶん3枚目系だろう、でもってお約束の法則によって見事に消えている。が、他いるのか??米米クラブ???うーん、微妙にずれているような、だとしても3組しかないじゃん)

と、ここで「なぜサザンのみがブレイクしつづけているのか」という、新たな疑問が出てきたのである。

ということで、誰か答えを教えて。



2003.10.10

昨日の続き。
ともあれ不思議なのが日本のロックと少女趣味の奇妙な親和性である。
日本最初のバンドブームであったGSからして、「僕のマリー」であったり「エメラルドの伝説」であったり「ブルーシャトー」だったりしたわけであるから少女趣味=日本のロックともいえることになる。

もちろん、70年代にはツイストとかダウンタウンブギウギバンド、キャロルのような男臭さを売りにしたバンドが商業的に成功するが、これらはすべて80年代そのパロディーともいえる「横浜銀蝿」とその一家の登場によって「ヤンキー・ツッパリ」という言葉に嵌めこまれ、アク抜きにされ、縮小再生産の道へとたどる。
一方少女趣味ロック路線は80年代もアルフィーの「メリーアン」だったり、チェッカーズだったり(チェッカーズは歌はヤンキー、ビジュアルは少女趣味といいとこ取りだった)、連綿と続く。
(と、ここで浮くのが3枚目おふざけ路線の桑田圭祐率いるサザン・オールスターズである。)

そして80年代後半、バンドブームの到来で、X、BOφWY、TMネットワークなどが出てくる。
これ以降はみなさんが知っている少女趣味ロックバンド歴史となるのでGLAYがどうしたとかラルクがどうしたということは書かない。
ちなみにその後「ビジュアル系」と呼ばれるバンドたちは、X、BOφWY、TMネットワークのこのどれかが雛型になっていると私は思っている。

ともあれ、何故、少女趣味とロックが結びつくのか、私には永遠の謎である。
「メインターゲットが10代の少女だから」というのもあろうが、それだけでここまで少女趣味ロックが肥大してしまったとはとても思えないわけで。
誰かこの理由がわかる者がいるというのなら、是非ともご教授願いたい。

ともあれ、そんな彼らの歌を聴くと、お前らセックスのことばっか考えてるんじゃね――よ、フランス人じゃねぇんだからさぁ。
と、つっこまざるを得ない私である。
以上、「HOWEVER」とか気持ちよさげにカラオケで歌っている男とか見るとあったま痛くなる、そんな私のひとり言であった。



2003.10.09

ある日、年下の仕事仲間たちと飲んでいた。
で、そこで20歳そこそこの子が「BOφWY以前は日本にロックはなかったわけだしさぁ」とのたまった。
私は思わず口にふくんでいたレモン・サワーを噴き出しそうになった。
おいおい、「じゃあ○○○とか×××とか(ここにあなたのお好きなBOφWY結成以前から活躍している日本のロックアーティストをお入れください)は一体なんだっつーんだよ」
と内心思ったが、そこはこの座で一番の年上の私、まったりと様子をうかがうと、どうやら全体もそういった見解でというノリらしい。
なるほどなぁ。これがジェネレーションギャップというものか……。
と、妙に感心した。

確かに90年代「ビジュアル系」と呼ばれた商業ロックバンドの形態の源流のひとつとして、BOφWYがあるというのはよくわかる。
が、それが「BOφWY以前は日本にロックはなかった」とまでいわれると驚かざるをえない。

私は古い人間なので、だいたい、ああいったお化粧商業ロックがイコール「ロック」そのものであるということ自体、あまり納得できない。
私にとって「ロック」というのは、例えていうなら「ジャニス・ジョップリン」なのである。
「生きながらブルースに葬られ」なのである。
くすりと男にぼろぼろになりながら魂を削って歌う、その生き様なのである。

が、そういった反骨とか反体制とか精神を研ぎ澄ました末のぎりぎりの表現というか、「今ここで歌うか歌わないかは生か死かに値するほどの重い選択なのである」、
みたいなその昔「ロック」という言葉にはり付いていたはずのそういった「重さ」というのは、その20歳そこそこの子にとってはまったくそこがイコールでつながらず、むしろいわゆるBOφWY的な商業ロックとつながってしまうのである。
日本の歌謡ロックというものを否定する気はさらさらない。
ジュリーのファンだし。
だけど、だけど、なぁ。
と、思わずにはいられなかったそんな出来事であった。



2003.10.08

高橋鮎生「EARTH GUITAR〜千の春の物語」

久々にひっぱりだして聴いたが、やっぱりいい。
もう、絶対的にいい。
ブズーキなりまくりです。
横尾忠則のジャケットも天才的。
中近東〜シルクロードサウンドがお好きな方は是非。
再販かかっている今がチャンスよ。
もう、1曲目でやられるから。
ちなみに太田裕美、上野洋子も参加していますからそのへんのファンの方も是非。



2003.10.07

なんとなくで谷山浩子「少年・卵」を再読。

改めて谷山浩子の不気味さを確認した次第。
なんっつーか、絶対この人の思考回路、どっかおかしい。
でもって、そのおかしさが完全に乱歩、鏡花、夢野Q作クラスにできあがっている。
谷山の初期小説作品はただそこに不気味なかたまりがごろごろと転がっているというだけのものだったが、この時期になると読み手をその不気味な世界に誘い込もうと狡猾に仕掛けるようになった。
気がつくと当たり前の風景が異界へとつながっているのだ。
読後、現実感が地滑りする感じは生半可な奴では書けない。
一級品のプロの作品と見た。

とはいえ、彼女、ここ10年くらいまともに小説かいてないんだよねぇ。
もったいないなぁ。



2003.10.06

西原理恵子と鴨志田穣はどうやら離婚したようだ。
西原公式ページと「ばらっちからかもメール」を見る限りそうとしか読み解けない。
なんつーか、ダメ男が好きでダメ男と結婚したのにダメ男だから別れるって、西原さん、どうよ。
ま、とはいえ、アル中で薬中でADHDじゃ、いくらなんでも一緒に自滅するしかないもんなぁ……。
仕方ないっちゃあ仕方ない。

ともあれ、鴨ちゃんこれからどうすんでしょ。
今回始めて、まともに鴨ちゃんの文章読んだけど、はっきりいって下手だし。
すっげ―自己満文章。
経験が文章につながっていない、この人。
(ってことはペンの人じゃないってことなんだけどね)
「西原の旦那」で頂いた仕事だなこりゃ。
これじゃ文筆で飯食っていくのはむずかしめ。

しかしなんで鴨ちゃん沖縄にいるの??
その昔、尻尾巻いてバンコクに逃げたように沖縄に逃げているですか??



2003.10.05

久しぶりに、12時間も無駄に寝た。
特に睡眠が足りていないということもないのだが、なぜがぐっすり寝た。

ということで、とても快調、心も体もとても澄んだ状態で心地いい。
実は例の「特設リング」以降さりげなく、鬱にはいってしまっていたのだが、これだけ寝たせいなのか、わだかまっていたものがすうっと抜けて、ようやくまた始められそうな感じだ。
ということでアップし忘れた3日の日記も載せる。

しかし、「特設リング」終了宣言後、一気にカウンター廻りが遅くなったのは驚いた。
ここの読者って物見高いのね。
ま、自分が悪趣味なのはよくよく知っているが、それにしてもみんな他人事の騒動は好きなのね……。
でも、俺はそんな悪趣味な君たちがダイスキさっっ。
と爽やかに青春しよう、今日のところは。



2003.10.03

ということで「影武者徳川家康」読了。

ていうか打ち切りやんけ。
めっさ打ち切りやんけ。
最終巻読みつつ、これは風呂敷たためるんか、たためるんか、と思ったら、普通に淡々と話は続きつつ、そして唐突に「第1部 完」。
で、でたーーーーっ。
「第1部 完」でました。
もう、だから少年漫画って嫌い。
すっごい面白かったのに。
本当に、すっごい面白かったのに。
「花の慶次」なんかよりも全然。
あーーーーっ、集英社のバカー――っ。
こうなったら小説版読んでやるっ。

といきっている私に続きあるよ、との情報。「SAKON」っての。
と、第1巻を手に取る折りこみのコメント見ると、「第2部」といっとる。ふむふむ「原作と趣を変えて」とも。
で、早速読んでみたら、

なんじゃこりゃ。
北斗の拳じゃね―――かよー――っ。
無駄なバイオレンス、無駄な死に際悲鳴、無駄な必殺技。
ありえない戦闘シーンの連続、しまいには、かめはめ波とか出しているし。
これじゃ「北斗の拳in戦国」じゃね―――かよっっっっっっっっ。
でもってストーリーの骨は悪の総帥「徳川秀忠」と次々と送られてくる刺客たち。それを次々と打ち破る島左近と甲斐六郎。
これは特撮モノか。
ほんっっとに、安い。安すぎる。

うわーーーん、ものすごい改悪だよ――。
しかもこれも打ちきりだよ――。

ほんと、こりゃ原作よまんと落ち着かん。



2003.10.01

珍しくジャンプ漫画を本域で読んでいる。
昔なつかし「花の慶次」。
連載当時はジャンプ離脱気味だったのでちぃともまともに読まなかったのだが、原作付歴史漫画なので、今この年齢になって読んでも充分耐えられる作品。
さすがにストーリーの細やかさという部分では「おふうちゃんどこいったのぉー―」とか「岩兵衛、耳つぶされたエピソードはどこいったのぉー―」とか、さすがジャンプ漫画といわざるをえない雑把さがあるのだが、 それでもジャンプにしてはよくできている。
贔屓は2番手キャラ好きなまこりんなので直江兼続、奥村助衛門。
忍苦と書いてストイックと読めって感じで、カクイイですね。
これ終わったら「影武者 徳川家康」読も。



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