2004.10.03 うかつな唇から今日も本音がこぼれ出る粗忽者のまこりんは今日も元気です。ってなんだそりゃ。 今日は昨日の続き。 っーわけでいつのまにかずいぶん多くの方に見ていただいているこのサイトだけれども、そうなってくるとこんなしょうもない個人的ないいがかり的感想ばかり書き散らしていいものなのだろうか、と自分の文章に疑問が出てきてしまう。 まあ、それでいいからユーザーが順調に増えているんだろうけれどさ。とはいえ、あんまり迂闊なこといえなってくるわけですよ。 人を不用意に傷つけるような書き方をしてはいないだろうか、とか、間違いはないだろうか、とかさ。 書きながら気になってくるわけですよ。しまいには面倒くさくなってペンが鈍るわけですよ。ってそれじゃダメじゃん。 と、まあ、今更ながらに不特定の人に向けてに文章を書くことの難しさにおののいている自分がいるわけですね。 あぁ、もっとちゃんとしたもっと魅力的な文章を書ける人になりたい。 ――――っていつもいってることですね、これ。 でも、見ている方が広がっていくのを知るたびに常々感じるのですよ。まじで。 2004.10.02 ひさひざにアクセス解析の結果を調べてみる。 ユニーク数がいつのまにか、120〜140ヒット/日ほどにまたまた増加している。 日を追ってみてみると、それまでここ数ヶ月は100ヒット/日前後で推移していたのが、7月後半の夏休み頃からいきなり伸びはじめて、9月になっても安定してその数をたたいているようだ。 去年の今ごろは30〜40/日ほどだったから3倍以上である。 しかし、いつも思うのだが、更新がスムーズでない時期に限って客足が増えるなぁ。 しかもその逆に、ほぼ毎日に近いペースで更新し、やる気にみちみちて作り上げている頃は逆にさほど伸びたりしない、あんがい微減だったりする。 当たり前のことなんだけれど、こちらのテンションとユーザーのそれって絶妙にずれるものなんだよね。 2004.10.01 体調が悪い時ほど健康がありがたいと思う時はない。 健康のためならいかがわしいみのもんたの話でも聞いてやる、という気分にもなる。 が、一転体が元に戻ると、そんなことを思ったことすらすっかり忘れてしまう。ここに人の傲慢さを見る私である。 なんてね。 あー、やっと調子戻ってきたよぅ。 お気づきの方もおおいだろうが、サイト開設以来トップに貼りつけてあったamozonのバナー広告を九月に入って撤去した。 というのも、トクトクの規約を見るに。 【 禁止されている行為 】という項目がつけ加えられていたからだ。 ちなみに、Amazonアフィリエイトの掲載はそれまではトクトクの無料サーバーをレンタルするにあたっての絶対条件であった。 それが突然事前連絡もなしに禁止事項に変更という。なんだそりゃ。 運営先が変わったのだから、色々かわるのはわかるが連絡ぐらいしろっつーの。 もともとAmazonのアフィリエイトなんて入りたくて入ったわけじゃないので、速攻で撤去するが、なあんか、色々なめられているなぁ、と気分が悪くなったのはいうまでもない。 2004.09.28 まだまだ続き。 ・南佳孝「冒険王」 買おう買おうと前々から思っていたものを機会がなかったのをやっと購入。 聞くがやっぱりいい。松本隆+南佳孝による「ぼくら」「少年王」の世界。 今回のベストかも。 ・シブがき隊「バローギャング B.C」 同タイトルのシブ主演の映画の延長のアルバムなのだろうか。 いかにもジャニーズらしいフィフティーズ追想というかアメリカングラフィティー的なアルバムだが、これはシブの路線じゃないでしょうよ。 たのきんか少年隊ならわかるけれども、これをシブでやったらミスキャストよん。 ・河合奈保子「LOVE」「Twilight dream」「Diary」 シングル作品を聴いて避けていた河合奈保子の初期アルバムもこの際コンプリすることにした。 が、やっぱりこの時期の彼女は苦手かなぁ……。同時期のシングルから予想していたとおり、か、な。 ま、歌は上手いですよね。 ・少女隊「THE BEST」 名前は知っていたが、どういう歌を歌っているのか、よく知らなかったのでひとまずベストを聞いてみる。 スターボーやセイントフォーのようなわかりやすい色モノ感はないのだけれど、そこそこそつのない80'sポップスという感じでいまいち聞いた後に残るものがない。 どこを手掛かりにして聞けばいいのか。 ビジュアル面でも歌唱力でもこれといった魅力もなく、楽曲もこれでは、やっぱり難しいだろうよ。 少女隊PHOON、日本に上陸する前に弱い熱帯低気圧になってしまったって感じ。 一番よかったのはデビュー曲の「Forever」かな。 2004.09.27 昨日の続き。 ・三原順子「時限爆弾」「セクシー・ナイト」 彼女が可哀想になった。 別に「彼女の魅力が炸裂」(「時限爆弾」帯コピー)しているわけでもないし、「爆発する超新星」(「セクシー・ナイト」帯コピー)でもない。 愛のないスタッフによる安易な作品。それにつきあい似合わない百恵の真似事をする彼女。 彼女のことを真に理解している音楽スタッフはこの時点ではひとりもいないと見える。 聞いていても、バッタモノ=ビーイングポップスといういやな系譜が感じられるだけだ。 これでレーベルが「bill box」というのだからふるっている。――ビルボード+キャッシュボックスということか。 ちなみに「ベストテン」にいつも出てくる猫なで声のカマトトアイドル(「カマトトをぶっとばせ」)とは同期のライバル松田聖子のことだろうか。 ぶっとばすのはいいけれど顔はやめてボディにしとけよ、順子。 ・桃井かおり「女・ひとり」 いわゆる中島みゆきの「夜会」だな、これは。 ストーリー仕立てのひとり音楽劇で芝居と芝居の合間に芝居に見合ったオリジナル楽曲を歌う。 テーマは「ある恋のはじまりと終わり」、それを四季に見立て四部構成で。 舞台は主人公の部屋、ベットと少しばかりの家具、そして電話が一台。電話の向こうとのおしゃべりのみで物語は進行していく。 やっぱ役者としての桃井かおりは上手いなぁ。 ひとり芝居という制限、視覚的要素のないレコードという制限、その状況下でこれだけのリアリティーのある芝居を感じることができるとは。 ひとり暮しの若き女性の部屋を盗聴しているようないけない気分なってくる。 ・桃井かおり「momoi コンサート」 いい加減でだらんとした桃井がいつものようにたららぁ―――と歌い、かたっています、 という予想とおりのコンサート風景でした。西岡恭蔵の「プカプカ」がよかったかな。 ・桃井かおり「SHOW ?」 歌詞カードの写真の不適な笑顔が怖い桃井かおりと来生たかおのコラボアルバム。 全作来生たかお作曲で3曲はデュエットしております。アートディレクションは伊集院静。 来生と桃井の相性はおもったよりも悪くはないが、前作の阿木燿子、フィリップス時代の荒木一郎などと比べると落ちる。 2004.09.26 Do you remember me ? みなさんおぼえておいででしょうか。 まこりんです。 えー、以前の日記に書いたと思いましたが、風邪をひきまして、どうも状況が芳しくないのですよ。 私は左の扁桃腺が弱いのですが、―――ここをやられるといつもなかなか治らないのですね、どうも今回はそこにビンゴなようで、 休める時は無駄に動き回らずにじっくりきちんを休もうと、サイトの更新も完治するまで止めようと思ったのですよ。 まぁ、まだ完治まではいえないのですが、いつまでも放置していくわけにもいかんなぁと今日復帰することにしました。 もう見ている方は忘れているでしょうが、9/11の日記に買ったレコードの速記レビュー。 ・郷ひろみ「ヒロミックワールド」 全作荒井由実―筒美京平による高クオリティーのコンセプトアルバム。 瀟洒な都市生活グラフティーみたいな路線で、荒井由実の詞作は以降の松本隆そのものといっていい。 藤井隆の「ロミオ道行」と聞き比べると面白い。それにしても郷ひろみはスタッフに恵まれているなあ。 ・郷ひろみ「黄金郷」 タイトルは「黄金の郷ひろみ」という意味もあるのだろうか。 歌詞カードが悪趣味な金色で字が読みにくいったらありゃしないセルフカバーベストアルバム。 オケの差替えなしでボーカルだけ新録音というが、あまり変わっていないようには見えない。 特にさしさわりはないが意味のあまり感じないアルバム。 ・西城秀樹「ファーストフライト」 思わず脱力するほどの間抜けなジャケットでお腹いっぱいな気分になる。 アートデイレクターはこりゃ憤死モノだなと、思ってパーソネルをチェックするとそこに秀樹自身の名が……。なぁるほどね……。 当時の秀樹のバックバンド芳野藤丸バンドの芳野藤丸と秀樹が作曲担当したパーソナルなアルバム。 ということで自己満足指数が高く、これといった楽曲はない。 ・西城秀樹「ビッグサンシャイン」 剛毛が思わずはみ出そうなぴちぴち&ギリギリのタイツ姿がフレディーマーキュリーのようで気持ち悪いジャケット写真が印象的、って褒めてないなぁ。 大味で印象の残らないバラードやシングル選考オチのような楽曲が並ぶ。 アルバムのクオリティーに関しては郷ひろみに負けているぞ、秀樹。大丈夫か。 ・西城秀樹「ジェントル・ア・マン」 あ、これは、聞ける。アルバム全体に一貫したトーンがありそこに若干の起伏があって、通しで聞ける感じ。 バラードの歌いまわしも繊細になってきた。「Through the night」から「かぎりなき夏」の流れはなかなかのもの、爽快だぞ。 このレベルでいつもアルバムもつくんなきゃジュリーやひろみに勝てないよ、秀樹。 ・エキゾテイックス「ライブラリー」 80年代のジュリーのバックバンド、エキゾティックスのアルバム。プロデュースはもちろん沢田研二。 ニューウェーブ風のビートルズといった感じ。通好みで結構いいアルバムじゃないのさ。 ともあれ、だぼっとしたトレンチコートにソフト帽といたいけ少年チックな可愛らしい格好をして吉田建や西平彰、柴山和彦らが歌っているというそれだけで今となっては貴重。 2004.09.21 コンピレーションアルバム「voyage」にある書上奈朋子のユニット「Belladonna」の「ハバネラ」―――ビゼーのカルメンのハバネラ、今あややが「午後の紅茶」で「ロイヤルでなくては」って歌っているやつね、を聞く。 しかも何度も何度も。1時間ずうっーーーとリピートでその1曲を聞く。 正直言って原曲のカルメンの「ハバネラ」ってあんまり好きなタイプの曲ではないのだが、彼女の手にかかるとなんて私好みに変わるのだろうかと驚く。 結局私はこの人の音楽の築き上げ方を心底愛しているのだろう。好悪を超越して私のなかに沁みこんでいくような感じがある。 荘重で悲劇的で耽美的。濃厚に漂う破滅の匂いに思わず眩暈を感じる。それはまるで物語の一幕のよう、粛々と音が流れては消えていく。 美しすぎて、それはあまりにも美しすぎて、死にたくなる。 2004.09.16 「週刊プレイボーイ」の表紙に思いっきり南野陽子の姿が……。 今更何故彼女がここに……?と疑問を抱いて開いてみる。 危なげのない少々エロめの写真という週プレらしいアイドルグラビアに何故という疑問がまたまた膨れ上がる。 これが10月に週プレ編集から発売される写真集の宣伝を兼ねた連動企画というのはわかったけれども、いやぁ、御年37歳の南野さんがプレイボーイって……。 しかもヌードなしの写真集って、「デビュー時以来、初めてという水着姿を披露」って……。水着でオッケっすか。 いや、脱げって意味じゃなくてさぁ。 なんか南野陽子って今だアイドル扱いなんだぁ、と。 ギリギリショットでオッケーなラインに居るんだぁ、と。 実際ここの写真集リストの並びで南野陽子ってむっちゃ違和感なわけで、まわりと干支一周分以上違うよ、っていうか。 しかし「南野陽子」という固有名詞を捨てて純粋に写真だけを見比べるとさほど違和感がないわけであって、そこがすごいっちゃすごい。 個人的には20周年記念でアイドル仕事やりきるつもりなら昔に戻って歌を歌ってほしいし(――石野真子や岩崎良美みたいにインディーズでいいからさぁ)、そうでないなら女優仕事を邁進して欲しいんだけれどなぁ。 まぁ「アイドル界の八百比丘尼」という感じでこの週プレの写真集のリストも趣ぶかいっちゃぁそういえますけれどね。 2004.09.15 元・チェッカーズのクロベーの死去とそれによって噴出した元メンバー内でいまでも続く確執がワイドショーで話題となっているようだが、 特にチェッカーズのファンではない私だが―――とはいえシングルの半数はソラで歌える自信がある、この話はさすがに聞いて悲しくなってしまった。 タカモクの暴露本に関しては以前日記(2003.07.09)でいちびったように、「タカモク、お前は馬鹿か」の一言なのだが、 それを遺恨に他のメンバーが彼(と彼と一緒にチェッカーズ時代のプロダクションに居残った鶴久)をファンや関係者を集めた「偲ぶ会」でハブにするというのはあまりにも、子供じみている。 「村八分」っつっても葬式と火事は別だろうが。 どんな諍いであろうと、故人の前ではひとまず矛をおさめるというのが大人の常識というもの。 タカモクもタカモクだが他のメンバーもどっこいどっこいだ。 大人になりきれないメンバー達のせいで、クロベ―の死は軽く扱われ、チェッカーズの記憶は泥にまみれたように私は思う。 それにしてもこういうトラブルを仕切れる度量の深い奴がメンバーには居ないのか。 そんななか、無駄なとばっちりを受けた鶴久が一番可哀想に見えた。―――とはいえ「僕が暴露本書いたんじゃないんですよ」と言うのはちょっとアレだが。しかし、彼の「人の死より大きい確執ってあるんですか」という言葉は今回の騒動で一番重かった。ホントそう思うよ。 2004.09.14 先日、雨に降られたのをそのまま傘もささずに帰ったきたらテキメンに風邪をひいてしまったよ―――っ。 ま、もともとそんなに体調よかったわけではないけれど、雨に濡れて風邪をひくなんて漫画みたいなことがあるなんて、まったく。 薬漬けでなんとか今、これを書いております。 それにしても、いつも風邪をひいたひいたとこの日記に書いているような気がするけれども、ほら、大人になって体調崩すと誰も面倒見てくれなくてさ。ちょっとばかり淋しいわけよ。 学生時分のように、『やった今日は「笑っていいとも」みれるぞっ』ていうのもないしね。 一人きりの部屋で、ただ、ひたすら薬飲んで、自分のご飯つくって、残暑が厳しいのに羽根布団出して「あちぃーよぉ」とかぶつぶつ言いながら寝っ転がって、ぼーっとした頭で本読んでも文字が入っていかなくて。 なんてのが虚しいのよ、つい人にいいたくなるのよ。だから許したって。 しかし、病気にかかっている時の時間ってホント、無駄。この時間を返せといいたい。 2004.09.13 9/11の日記で述べた大量購入したレコードの速記レビューをいくつか。 「夢恋人」藤村美樹 掘り出し物っっ!! 元・キャンディーズのミキのソロアルバム。YMO人脈祭り。 趣味の方なら納得のアルバムといっていいでしょう。細野先生の硬質なアレンジが楽しめます。 ちなみに藤村美樹もアルバムの半数を作曲、がんばっています(――自作曲のアレンジは高橋幸宏と白井良明)。 キャンを自壊させたナベプロはやっぱりアホだなぁ―――。 「予言者の夢」井上鑑 ちょっとスノッブが過ぎるんじゃないでしょうか。 狙うは大瀧詠一、山下達郎のラインなんだろうけれども、頭でっかちが過ぎていかがなものか、というところ。 「なんとなくクリスタル」的脚注を鬱陶しく思うかいなかが評価の分かれ目。ジャケットはかっこいいけれどね。努力賞。 「架空庭園論」井上鑑 ライバルは坂本龍一か。このアルバムはいい。 彼のなかに眠る現代音楽の素養が前面に出てきたようだ。 「架空庭園」とは「バビロンの架空庭園」のことか、それともビルの屋上などにある人工的庭園のことか、 それとも人の脳内にある観念的な「庭園」のイメージそのものだろうか。とまぁ、こういったしちめんどくさいことを考えたくなるほど文学的で難解なアルバム。 ブレードランナー的な閉塞的近未来の風景。 大野方栄「マサエ・ア・ラ・モード」 これも意外な収穫。かなりフュージョン寄りなジャズアルバム。サポートメンバーにカシオペアの名前も。ジャズの佳曲を大胆に80年代チックにアレンジ―――とくに彼女の早口日本語ジャズが面白い。「Lover, come back to me」のカバー「Eccentric person, come back to me」には驚く。 全体の印象としては矢野顕子+epo。「おいしい生活」的おしゃれっぽさが懐かしい。5年デビューが早かったら、大活躍していたかもしれないなぁ。 ちなみに当時JUNEなどで活動していた耽美派漫画家ちばひさとさんと彼女はお友達らしい、というどうでもいいトリビア。 2004.09.12 NHKの人間講座でジャズ・ミュージシャンの秋吉敏子を見た。 「私の音楽は死んでからが勝負」 芽がなかなか出ず、貧乏暮らしをしていた若き日の彼女はそう念じて、音楽活動に没頭していたのだそうだ。 それは世間に認められない芸術家のやせ我慢にも聞こえるし、志高き者の信念の強さの表れとも見える。 ―――とはいえ、ひとつだけいえることがある。 芸術はどんなジャンルであれ、志の高い、作品の純度が高いものしか残らない、ということだ。 浮雲の様にふわふわと流れ、形をかえる世間に阿るような作品は絶対残らない。 例え一時の名声地位財産を築こうと、それは風のようにいつかなくなってしまう。 もちろん、その一時の栄華のためにものを作り上げる芸術屋はいつの時代もいただろうし、それを否定するつもりはないが、 時と空間を越えてなお屹立とそこにあるそんな不易の美を求めてしまう芸術家という者たちのほうにどうしても私は惹かれてしまう。 何故、といえばそこに浪漫があるからだ。 今あるこの小さき自分のいる場所から遥か向こうへ、遠き彼方へ、全てを越え、自分があるべき姿であるがままに生きる見たことのない場所へ。 それは人であれば誰もが持つ欲望だ。しかし、多くの人は今ある現実のくびきに引き戻され、その思いは一瞬の妄想に終わる。しかし彼らはそんな夢みたいなことを信じていて、そして現に今にも飛び立とうしている。 馬鹿だなあいつ、そんなつまらない妄想に憑りつかれて、と思いながらも、わたしは彼らに共感せずにはいられない。 私も狂おしく向こう岸を望みみる者のひとりだからだ。 ただ、私には向こうへと渡る手立てがなく、こうして見送るしかないのだが。 2004.09.11 「舗道がカリカリに凍っている!!!」こんばんは本木雅弘です。 かってもうた。うんざりするほど買ってもうたぁーー―。 うかれてアルバム20枚以上買ってもうたぁーー―。 いやね、久しぶりにサイクリングがてらにちょっと遠くにある古本屋に行ったのですよ。 たらですねぇ。レコードのジャンクコーナーがどさっと、これまたうんざりするくらいどさっとありまして。 全品100円だという。これで買わないわたしなわけがない。 もう、あれもこれもで、きがついたら25枚??? この大量のLPの聞きこみでしばらく時間取られそう。 日記もしばらく今日の釣果からの速記レビューになりそう。 そんなまこりんです。 しかし、こんなに買ったのは、久しぶりだなぁ。 ここしばらくあまり無駄に買わないように意識してセーブしていたので。 2004.09.06 今年は猛暑だったせいか台風ラッシュである。 先週台風16号が日本列島縦断したばかりだというのに、予報によると、今度は台風18号が日本列島を射程に入れて向かっているらしい。 もし、これが日本に上陸とあれば、今年で7個目の台風上陸となる。この数はちょっとすごい。 しかも今年の上陸した台風の進路の多くが九州・四国に上陸→日本海を列島沿いに北東進の王道コースであるので、四国・九州さらに北陸・東北日本海沿い住まれている方にはご愁傷様としかいいようがない。 こうしてみると、関東というのは、台風に関してはもっとも安全な地域なのだな、とつくづく思う。 埼玉での生活は20年ちょっとになるが、いまだに台風での大きな被害というのをここで目の当たりにしたことはない。 とはいえ予報によると、更に次の台風19号が早くもゆるやかに北に進路を変えるとのことで、不気味にこちらを狙っているようにも見え、油断ならない。 台風シーズンの10月初旬まで、一体いくつの台風が今年は上陸するのやら。いい加減勘弁したいなぁ、というところだが、自然相手には仕方ない。 2004.09.04 あまり自分の書いたテキストを読みなおすというのはしないタイプなのだが、時々気まぐれに見なおしてみたりすると、やはり冷や汗が出る。 まず、普通に誤字脱字誤変換が散見されるし、その上文章が奇妙にねじれたりしているところもあったりする。 こういうのは見つけたその場で訂正すればよい――――とはいえ充分それもひどいものなのだが。しかし、文章の内容そのものとなるとそうもいかない。 思いついたことをそのまま文章にしたようななまとまりのなさ。やたらと長いが要領を得ず、結局何をいいたいのかわからない論旨のはっきりしない文章。 こんな友人に話すか日記に残せばそれで充分のような雑文を偉そうな口ぶりで人様に見せていたのかと思うと、なんとも恥ずかしい気持ちになる。 できれば書き上げて数日後、冷静な判断ができる時に読み返し、そこで推敲してからサイトにアップすればよいのだろうが、どうしても書き上げた時のテンションの高さに任せてそのまま即時にアップしてしまう傾向が強い。 あまりにもテキストのブラッシュアップに慎重になりすぎるのも考えものだが、基本姿勢がうかれ屋のわたしの場合はもうちょっと慎重であるべきなのだろうな、と反省した。 業務連絡。直せるものは直しますので、見ている方で記載のミスとか気付いた点がありましたら、くだらないものでも遠慮せずどんどんいって下さいね。 2004.09.03 「催眠商法」の回で取り上げた近所のスーパーにあった謎の電気治療を行なうプレハブ小屋だが、3ヶ月を過ぎたところできっちり影も形もなくなった。 やはりそういうことなのだろう。 久保田早紀「見知らぬ人でなく」をソニーのオーダーメイドファクトリーの限定通販にてついに手に入れる。 歌詞カードはぞんざいだし、特にこれといった特典もなく、これで3000円というのはおよそファンでなければ満足いかないものであろうけれど、いいんです、ファンだから。 やっぱり「夜の底はやわらかな幻」も買えばよかったかなぁと思ったけれど完全受注生産なので諦めるしかなさそう。 ともあれ久保田早紀の音源がやっと全部揃ったよ、兄さん。 久保田早紀全アルバムレビューの筆もはかどるってものです。 2004.09.02 まいった。膝がガクっとなるほど、まいった。 わがサイトの右側の縦の巨大バナーである。 昨日の夜、いつものようにサイトの管理にと飛んでみたら、そこに当たり前の顔をしてのさばっていた。 一昨日に確認した時はなかった。きっと月初めをもって変更したのだろう。 うちのようなテキストサイトでも全体の印象は愕然とするほど変わってしまったのだから、まともにデザインされたサイトなどはいうに及ばずである。 まったくユーザー無視の変更としかいいようがない。 とにかく、これはサイト運営者にとっても訪問者にとってもなにもいいことはないだろう。訪問者はぐっと減るだろうし、それを忌避するサイト運営者、デザインを重視する運営者の多くは他のサーバーに乗り換えるだろう。ということは広告主にとっても、サーバーをレンタルしている「トクトク」にとってもなにもいいことはないわけである。愚かな変更といわざるを得ない。 そもそもこんなサイトぶち壊しのバナーをクリックする者が果たしているのだろうかと疑問になる。ここまで広告にならない広告、相手の心証を悪くする広告というのもない。すくなくともわたしは、これを見てこのバナーのサイトには二度と訪問するものか、という気持ちになった。 一体どうしてこんなことに、と調べてみると、どうやら理由はここにあるらしい。 9月1日付で「トクトク」のサービスを譲りうけた株式会社インビジブルハンドという会社がいかなる会社か私にはわからないが、ひとまず「ユーザーをなめている」ということはよくわかった。 それにしてもトクトクの新管理会社の名称が「インビジブルハンド」というのは一体どんな冗句かと呆れてしまう。 アダムスミスの「神の見えざる手」を社名にしておきながら、資本主義・自由経済なんてものがてんでわかっちゃいないのではなかろうか。 ユーザーの機微が読めずいたずらに不愉快な広告を増やして、一時の金と引き換えに多くのユーザー失おうとしている会社がよくもまぁ偉そうに、というところである。片腹痛い。 このままではまさしく「神の見えざる手」によって市場から淘汰されるであろうことは必至であろう。 まぁ、とはいえ、社員でも何でもない私にしてみたらそんなことは知ったことではないのだが。 最後に。そんな状況下で、このサイトはどうするのか、という質問が出てきそうだが、ひとまずひと月ほどは静観しようと今は思っている。みだりにアドレスを変えたくないという個人的な理由と、こんなひどい変更はユーザーのブーイングによって早晩撤回せざるを得ないだろう、という予測からである。もちろん数ヶ月たっても、撤回の兆しがないようであれば頃合を見計らってこのサイトも移転せざるをえないだろう。 もちろん、スタイルシートなどをつかって右縦バナーを前提としたデザインにリサイズするというのも方法だが、そこで阿るほどトクトクのサーバーに愛着はない。 今回はネタをもうひとつ。 NHKはプロデューサーの制作費着服の不祥事から今年の紅白出場歌手の半数を世論調査で選出することに決めたのだそうだ。ニュースソースはここ。 このアンケートを実施しても中島みゆきや竹内まりあ、松任谷由実、井上陽水、宇多田ヒカル、山口百恵といったおよそ出場不可能な歌手が最上位にランクして、あまり意味のないものになるような気がしないでもない。 このアンケートで一番得するのは、個人事務所で今あまり活躍していない昭和のスター歌手ような気がする。具体的にいえば松田聖子、中森明菜、沢田研二、岩崎宏美、西城秀樹あたり。この中の何人かは最上位にはこないものの、10〜15位あたりにランクされ紅白出場ということになるのでは、とわたしは睨んでいる。 また八代亜紀や都はるみ、水前寺清子などの演歌大御所が大復活するという可能性もあるだろう。ほとんど万年復活状態のピンクレディーも上位に入るかもしれない。 まぁ、まったくの人気投票で今の売れっ子がそのままならぶという可能性だって否めない。 ともあれ、結果は世論が今の歌謡曲と紅白についてどう思っているのかというのがわかるひとつの指標になるだろうし、とても興味深い。 2004.09.01 めざましテレビで宇多田ヒカル改めUtadaの全米デビューアルバムのプロモーションビデオ―――曲は「Easy Breezy」、を見る。 艶めいてるなぁ、彼女。色っぽい。 デビューからしばらくの宇多田ヒカルには頭でっかちで才気煥発な子供が大人相手に粋がっているようなところがあって、それが独特の魅力をはなっていたのだが、 時を経て、いつのまにかそんな彼女も大人になったのだな、と妙にしみじみしてしまった。 ちょっとした瞬間の表情の陰影がずいぶんと深くなっていて、佇まいに複雑なものがある。 海外デビューがどうなるかは私にはわからないが、ひとまず彼女は地道に成長し続けているように見える。 |