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メイン・インデックス歌謡曲の砦>加藤登紀子 ディスコグラフィー オリジナルアルバム編 (2) 88〜08年


加藤登紀子 ディスコグラフィー オリジナルアルバム 編 (2) 88〜08年



 87年、歌手活動20年を迎えた加藤登紀子は、夫、藤本氏の活動拠点・鴨川で結婚式をあげる。結婚するまで、またそれ以降もけっして平坦ではなかったふたりを祝福するように、この年、中森明菜「難破船」、石原裕次郎「わが人生に悔いなし」また自身の「百万本バラ」と、久々にヒットに恵まれる。 その勢いにのるようにレコード会社を永年の所属であったポリドールからCBSソニーへ移籍する。
 メーカーの変わった影響か、また本人の意識の変化か、サウンドは、打ちこみメインの気鋭の音楽家とのコラボといった作りから彼女の声や世界にあった音作りへとシフトし、詞はよりスケールの大きな、愛に満ちたものが目立って多くなる。 また、永年のコンサートでのパートナーであった告井延隆が再びオリジナルアルバムのアレンジの前面に出てくる。この時期、加藤登紀子は安定して傑作を連打していく。

 さらに97年には全10枚組のアルバム「さよなら私の愛した20世紀たち」の制作に取り掛かる。 これは加藤自身のすべてのレパートリーの洗い出しでもあり、加藤自身から見た20世紀の世界音楽の総括でもある、壮大な作品集だ。  その制作の最中、制作スタンスの違いから、10年在籍したソニーレコードとの契約を98年に終了。 「TOKIKO Records」なる自主レーベルを立ち上げる。ディストリビューションはポリグラム→ユニバーサル。
 97〜00年、シリーズ完結に向けて、年2〜3枚というハイペースで加藤登紀子は新譜を作りあげていく。 シリーズ完結後はそのまま古巣のユニバーサル(――レコード業界の再編・統廃合で、ポリドール・キティの系譜は21世紀ここになっていた)からレコードをリリース。娘・Yaeのデビュー。夫・藤本氏の死去。90年代末から新世紀にかけて、様々なことのあった彼女であるが、いまなお、全国をツアーでめぐり、新曲を作りつづけている。彼女の発表したオリジナルアルバムは実に50枚にも達している。
 これは日本芸能界において沢田研二と双璧の記録である。この記録に追随する者は、現在のところ現れそうにもない。決して良好とはいえないセールスにもかかわらず、決して衰えることのない創作意欲には思わず頭が下がる。


◆ TOKIKO 〜愛さずにいられない〜  (88.09.01/ソニー/53位/1.8万枚)
cover 1. Love Love Love
2. TOKIKO
3. Single Life
4. 雨のシャンソン
5. Born on the Earth  ―創生記―
6. 愛さずにいられない
7. 春待草
8. 遠い祖国
9. My Song My Love
10. サヨナラ
(加藤登紀子/加藤登紀子/飛澤宏元)
(加藤登紀子/Una Ramos/飛澤宏元)
(加藤登紀子/加藤登紀子/船山基紀)
(加藤登紀子/加藤登紀子/飛澤宏元)
(加藤登紀子/加藤登紀子/鶴来正基)
(加藤登紀子/加藤登紀子/船山基紀)
(加藤登紀子/加藤登紀子/鶴来正基)
(加藤登紀子/加藤登紀子/飛澤宏元)
(加藤登紀子/加藤登紀子/船山基紀)
(加藤登紀子/加藤登紀子/船山基紀)
 CBSソニー移籍第1弾。自身の名を冠しただけあって、壮麗なアルバム。あらたな場所での1発目ということで、今までのレパートリーの総集編といった作りにも感じる。 なかでも特に「Love Love Love」「Born on the Earth  ―創生記―」「My Song My Love」といった壮大で派手な歌、また「雨のシャンソン」「春待草」といったヨーロピアンでシャンソンな歌が目立つ。 ベストトラックは彼女の故郷、ハルピンを歌った「遠き祖国」。 引き揚げ体験者であれば、共感せざるを得ない言葉が散らばっている。 特に最後「たとえそこが祖国と呼べない見知らぬ人々の街でも 私の街と呼ぶことを許してくれますか」はなによりも彼女の真実であり、泣ける。


◆ エロティシ 〜謎〜  (89.10.08/ソニー/94位/0.1万枚)
cover 1. ひとつの謎
2. 欲望という名の船にのる
3. 愛する人へ 〜砂丘にて〜
4. Revolution
5. 故郷はるか
6. 18の頃 〜Chez Maria〜
7. Madame
8. 雑踏 〜La Foule〜 (Paris Version)
9. Pere-Lachaise (ピアフに捧ぐ)
10. 名前も知らないあの人へ
11. 雨と星の紡ぎ唄
(加藤登紀子/加藤登紀子/萩田光雄・加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/萩田光雄)
(加藤登紀子/加藤登紀子/萩田光雄)
(加藤登紀子/加藤登紀子/萩田光雄)
(加藤登紀子/加藤登紀子/倉田信雄)
(加藤登紀子/加藤登紀子/萩田光雄)
(加藤登紀子/加藤登紀子/萩田光雄)
(加藤登紀子/M.Rivgauche-A.Cabral/萩田光雄)
(加藤登紀子/加藤登紀子/萩田光雄・告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/萩田光雄)
 パリ録音。自作がほとんどで、シャンソン風の歌が多い。ヨーロピアンな傑作。 「18の頃 〜Chez Maria〜」で描かれる自らを焦がさんばかりになにかを求めていた少女、それが今や「Madame」にあるがごとき貫禄ある貴婦人になった。 「生まれたばかりのボヘミアン――(「Madame」)」それは加藤登紀子自身のことでもある。
 また、「欲望という名の船にのる」「雑踏 (La Foule)」の、ジプシーのコーラスに呼応するかのように情熱的に歌われる歌がすばらしく、 さらにピアフに捧ぐと題された「Pere-Lachaise」や長い語りが入る「ひとつの謎」「名も知らぬあの人へ」は登紀子シャンソンの極めつけといった感じ。歌から物語が見えてくる。名匠・萩田光雄のアレンジも打ち込みを多用しながらも音に温もりが感じられて、絶妙だ。
「Revolution」はパリのユネスコホールで行われたフランス革命200年記念コンサートで歌われた。


◆ ファシネイション  (91.09.26/ソニー)
cover
1. グッバイ・ダンス
2. パッション <激情>
3. 窓辺
4. ガレリア
5. ストカロ
6. くちづけ
7. オペラの終幕
8. ソリテュード <孤愁>
9. ファシネイション <魅惑>
10. 港町
11. シークレット・ナイト <聖夜>
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(加藤登紀子/T.Poulikides-J.Linardos/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/加藤登紀子・鶴来正基)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆・鶴来正基)
(加藤登紀子/加藤登紀子/菅野よう子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(津島玲/長谷川きよし/玉木宏樹)
(加藤登紀子/加藤登紀子/菅野よう子)
 25周年記念3ヶ月連続アルバムリリースの第1弾は、新作をつめこんだオリジナルアルバム。「ストカロ」「港町」以外は新作である。 イメージは前作前々作を引き継いでいて、ヨーロピアン。恋に酔い、愛に揺れる登紀子のラブソングの世界がつまっている。 恋と背中合わせの孤独がせつない「くちづけ」、別離のシーンを中森明菜バリにど派手にきめた「オペラの終幕」、この時点では新進のアレンジャーである菅野よう子の「ソリテュード <孤愁>」等が特に良い。 ここより「愛する人へ」以来、久々に告井延隆氏がアレンジに前面で出てくる。


◆ Cypango  (シパンゴ)  (91.10.25/ソニー)
cover 1. Chaussons de soie
2. L'amour dans la peau
3. La terre est a nous
4. Cypango
5. Guitarrista
6. A Paris je suis revenue
7. La bataille de Mixico
8. Scenes D'opera
9. Elle vit Sur un volcan
10. Le peintre
11. La Medina
(Pierre Grosz/Lewis Furey/J.C.Dequeant)
(Pierre Grosz/Sapho/J.C.Dequeant)
(Pierre Grosz/J.C.Dequeant/J.C.Dequeant)
(Pierre Grosz/Francis Lai/J.C.Dequeant)
(Pierre Grosz/Malou/J.C.Dequeant)
(Pierre Grosz/Francis Lai/J.C.Dequeant)
(Pierre Grosz/J.C.Dequeant・Bruno Moury/J.C.Dequeant)
(Pierre Grosz/Francis Lai/J.C.Dequeant)
(Pierre Grosz/J.C.Dequeant/J.C.Dequeant)
(Pierre Grosz/J.C.Dequeant・加藤登紀子/J.C.Dequeant)
(Pierre Grosz/加藤登紀子/J.C.Dequeant)
 25周年記念第2弾はフランスデビュー盤。もちろんフランス録音で、全編フランス語。プロデュースはピエール・グロス。 しかし、「Chaussons de soie」、「Cypango」など、"日本から来たシャンソン歌い"というイメージを前面に出して作られた歌詞は、沢田研二がフランスで大ヒットした「巴里にひとり=MON AMOURE JE VIENS DU BOUT DU MONDE」的に安易で、ちょっと頂けない。 打ちこみのみの音作りなのに、生音で聞きたいような曲が多いのも残念ポイント。実際後にオーケストラで歌った「Scenes D'opera」(――『TOKIKO L'amour 1 愛の讃歌 』収録)は出色の出来だったものなあ。色々と惜しいアルバム。 やっぱり加藤登紀子は、自分の言葉で歌うからこそ加藤登紀子なんだな。 ちなみに「La Medina」は「色織り坂」のフランス語バージョン。


◆ TOKIKO SONGS  (91.11.21/ソニー)
cover 1. 百万本のバラ
2. 難破船
3. 愛さずにいられない
4. 時代おくれの酒場
5. 灰色の瞳
6. 琵琶湖周航の歌
7. 愛のくらし
8. この空を飛べたら
9. ひとり寝の子守唄
10. 鳳仙花
11. ANAK (息子)
12. 雑踏 ―La Foule―
13. リリー・マルレーン
14. 知床旅情
15. Revolution
16. Love Love Love
17. 私のヴァンサンカン
(加藤登紀子/A.Voznesnkij-R.Pauls/飛澤宏元)
(加藤登紀子/加藤登紀子/飛澤宏元)
(加藤登紀子/加藤登紀子/船山基紀)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(加藤登紀子/Tito Veilz-Una Ramos/告井延隆)
(小口太郎/小口太郎/飛澤宏元)
(加藤登紀子/加藤登紀子・T.Children・A.Hause/菅野よう子)
(中島みゆき/中島みゆき/飛澤宏元)
(加藤登紀子/加藤登紀子/飛澤宏元)
(金亨俊・金護経(訳)/洪蘭坡/菅野よう子)
(加藤登紀子/Freddie Aguilar/菅野よう子)
(加藤登紀子/M.Rivgauche-A.Cabral/萩田光雄)
(加藤登紀子/Hans Leip-Nobert Schultze/大口純一郎)
(森繁久彌/森繁久彌/飛澤宏元)
(加藤登紀子/加藤登紀子/萩田光雄)
(加藤登紀子/加藤登紀子/飛澤宏元)
(加藤登紀子/加藤登紀子/倉田信雄)
 25周年記念ラストはセルフカバーアルバム。時代に合わせてリファインさせた加藤登紀子の代表作たち。リアレンジとしてはきわめて正攻法のものが多いのも好ポイント。 70年代以前に録った楽曲の多くは、どうにも古臭い感が拭えなかったので、これはいい企画だと出たときは嬉しかったなぁ。 声も深みが増し、以前の録音のものよりぐっと説得力が増している。 「鳳仙花」「ANAK (息子)」の菅野よう子の瑞々しいアレンジが一番鮮やかに新しく感じた。


◆ さくらんぼの実る頃  (92.09.21/ソニー)
cover 1. 美しき20歳
2. 思春記
3. 私のボヘミアン
4. ラブ・ロマンス
5. さくらんぼの実る頃
6. 時には昔の話を
7. この世に生まれてきたら
8. ちっぽけなブルース
9. あなたの行く朝
10. バラ色のハンカチ
11. さくらんぼの実る頃 (French Ver.)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/菅野よう子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/菅野よう子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/菅野よう子)
(加藤登紀子/J.B.Clement-A.Renard/菅野よう子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/菅野よう子・大口純一郎)
(加藤登紀子/加藤登紀子/倉田信雄・告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/倉田信雄)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆・高橋千佳子)
(J.B.Clement-A.Renard)
 ジブリアニメ「紅の豚」主題歌であった「さくらんぼの実る頃」「時には昔の話を」をメインに据えて作られたアルバム。 前半が「さくらんぼの実る頃」のイメージで菅野よう子アレンジによるヨーロピアンな新作、後半が「時には昔の話を」のイメージを中心に据えた旧作のリアレンジ中心。人生賛歌的な歌が多いのも特徴か。 特に「さくらんぼの実る頃」〜「時には昔の話を」〜「この世に生まれてきたら」の流れはスケールが大きく最高。 詞曲・サウンド・ボーカルすべてが充実している。加藤登紀子のソニー時代の最高作ともいえる傑作。これは是非一聴を。


◆ モンスーン 〜祈りの歌を呼びもどす〜  (93.11.21/ソニー)
cover 1. アジアン・ダンス
2. 約束
3. 残照
4. モンスーン
5. 揺籃曲
6. イラヨイ月夜浜
7. 我的1997
8. 旅人
9. 島唄
10. 川は流れる
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆 フェビアン・レザ・パネ)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(加藤登紀子/中国民謡/告井延隆 フェビアン・レザ・パネ)
(加藤登紀子・大島保克/比嘉栄昇/告井延隆)
(加藤登紀子/艾敬/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(宮沢和史/宮沢和史/告井延隆・THE BOOM)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
 今までの加藤登紀子の音楽であまり追及されていなかったEAST ASIA。それを今回はじめてテーマに据えた。北京まで録音におもむき、日本・沖縄・中国――様々なモンスーンの地域の愛と悲しみを登紀子は歌う。 京都は鴨川の岸辺で思いついたという太鼓やブズーキ、タブラの鳴り物が勇ましい名曲「アジアン・ダンス」から始まり、ハルピン演奏旅行後作った「旅人」、中国東北部の子守歌である「揺籃曲」、 1997年の香港返還を待ち望む想いを歌った艾敬のカバー「我的1997」、琉球歌謡の「イラヨイ月夜浜」「島唄」と全体を聞くと、このアルバムがそれぞれの地方に基づいた歌を歌っているだけでなく、汎アジア的イメージを求めている事に気づく。 また「約束」や「川は流れる」(「ニュース23」エンディングテーマ)にみられる、悠久な時の流れを感じるたゆたうような曲もアジアンチックで、すばらしい。 表題曲「モンスーン」はやや政治的過ぎる嫌いもなきにしもあらずだけれども、実にスリリングな出来。戦争の悲劇を歌った「残照」も掴みの深い名曲だ。登紀子の才気の満ち満ちた傑作アルバムといっていい。捨て曲なし。


◆   (95.02.22/ソニー)
cover 1. 花染め節
2. アッチャーメ小
3. シララの歌
4. 牢屋のならず者
5. 東崎
6. 金色の舟
7. てぃんさぐの花
8. 色織り坂
9. 3001年へのプレリュード
10. 花
(Traditional/Philippe Eidel)
(Traditional/Philippe Eidel)
(新谷行・加藤登紀子/加藤登紀子/Philippe Eidel)
(不詳/不詳/Philippe Eidel)
(嘉納昌吉/嘉納昌吉/Philippe Eidel)
(加藤登紀子/Philippe Eidel/Philippe Eidel)
(Traditional/Philippe Eidel)
(加藤登紀子/加藤登紀子/Philippe Eidel)
(加藤登紀子・佐藤信/H.Ferrer,A.Tarenzi-A.Piazzola/Philippe Eidel)
(嘉納昌吉/嘉納昌吉/Philippe Eidel)
 フランスでの制作による30周年記念のフランス発売盤。「シパンゴ」とは違い、今回は全編日本語での歌唱。プロデュースはフィリップ・エデル。 沖縄民謡が楽曲の半数を占め、前作に続いてアジアのイメージのアルバムなのか、と思いきやそうではない。ただの沖縄モノに収まらない深い味わいがある。 沖縄民謡の冒頭2曲のあとに、アイヌ説話を題材の「シララの歌」となると、琉球人=海人=アイヌ=縄文人説などを想起せずにはいられないし、次の「牢屋のならず者」にいたってはギリシャ音楽だ。 ――が、エーゲの多島海の風景が沖縄の海と2重映しになり、違和感はない。 さらに、どこかの亜熱帯の地方の説話のような「色織り坂」(――沖縄の海のイメージだという)から「金色の舟」とつづくと、アルバムの雰囲気は、汎世界的な亜熱帯大洋型音楽といった趣になる。 ピアソラの「3001年へのプレリュード」にしても大陸の果てから大洋を臨むようにすら聞こえる。アルゼンチンの猥雑な街邑の坂の向こうにきらめていている大西洋が見える。 沖縄民謡の事情をあまり知らないであろう、フランス人がプロデュースしたことによる僥倖なのか。はたまた加藤登紀子の確信犯なのか。ともあれこれも傑作に、まちがいはない。


◆ 晴れ上がる空のように   (96.11.21/ソニー)
cover 1. そこには風が吹いていた
2. つばさ  ―翼―
3. Never give up tomorrow
4. 蒼空
5. とまどい
6. Love forever
7. おっ!祭り
8. Dance for tonight
9. 愛の日々へのララバイ
10. 美しい星
(加藤登紀子/加藤登紀子/星勝)
(加藤登紀子/加藤登紀子/星勝)
(加藤登紀子/加藤登紀子/星勝)
(加藤登紀子/加藤登紀子/星勝)
(加藤登紀子/加藤登紀子/星勝)
(加藤登紀子/加藤登紀子/星勝)
(加藤登紀子/加藤登紀子/星勝)
(加藤登紀子/加藤登紀子/星勝)
(加藤登紀子/加藤登紀子/星勝)
(加藤登紀子/加藤登紀子/星勝)
 88年以来、コンセプチュアルなアルバムで突き進んだ登紀子。今回は、久々にプロデューサーにキティの金子章平氏を迎えて、アレンジも金子章平といえばやっぱり星勝氏。 すべて新作で、歌も日常の卑近なものを歌ったものが多い。「さびた車輪」や「回帰船」のテイストに近いアルバムといっていいかな。 これまで濃厚な作品が並んでいたのに、これが来て、当時、少々拍子抜けに感じたのは確かだけれども、質は決して低くない。 ま、私は虚構性の強い歌が好きなのだからしかたないわな。70年代フォークの系譜がお好きな方なら是非。


◆ TOKIKO ROMANCE 〜百万本のバラ〜 さよなら私の愛した20世紀たち Vol.1 (97.06.21/ソニー)
cover 1. 枯れた楓
2. 遠い道 -THOSE WERE THE DAYS-
3. 懐かしき恋人の歌
4. アムステルダム
5. 波止場の夜
6. ラ・ボエーム
7. 暗い夜
8. モヤ・ブルガリア
9. さくらんぼの実る頃
10. 百万本のバラ
11. ストカロ
12. 街灯
(加藤登紀子/E.S.Aleksandrovich-A.S.Mikhajlovich/SADKO)
(加藤登紀子/Gene Raskin/SADKO)
(加藤登紀子/J.Brel-G.Jouannest/SADKO)
(加藤登紀子/J.Brel/SADKO)
(加藤登紀子/Churkin-S.Sedoj/SADKO)
(加藤登紀子/J.Plante-C.Aznavour/SADKO)
(加藤登紀子/Agatov-Bogoslovskij/SADKO)
(加藤登紀子/V.Andreev-M.Shterev/SADKO)
(加藤登紀子/J.B.Clement-A.Renard/SADKO)
(加藤登紀子/A.Voznesnkij-R.Pauls/SADKO)
(加藤登紀子/T.Poulikides-J.Linardos/SADKO)
(加藤登紀子/Traditional/SADKO)
 全10枚組シリーズ「さよなら私の愛した20世紀たち」第一弾。テーマは歌詞カードにある通り「ハルピン発パリ行」。彼女のシャンソンとロシア民謡の世界を追求する。 彼女の生まれ故郷のハルピンから、シベリア鉄道を辿り、パリへと到る音楽の幻想行だ。 彼女のデビューがアマチュアシャンソンコンクールであることは改めて書くこともなかろう。 つまりはこのアルバムにあるのは彼女の音楽の出発点、である。 アルバムシリーズの第一弾として相応しいスタートといえるだろう。 音はウラジオストックのロシアアンサンブル「サドコ」との濃密なセッション。 マイ・ベストトラックはジャック・ブレルの「アムステルダム」。まさしく自分のフィールドという感じで手堅く聞き手を酔わせてくれる。


◆ TOKIKO CRY 〜美しい昔〜 さよなら私の愛した20世紀たち Vol.2   (97.11.21/ソニー)
cover
1. 美しい昔
2. チェルノブイリ
3. 原発ジプシー(後に「闇の中で」と改題)
4. カオルの詩
5. 美しき五月のパリ
6. Revolution
7. ANAK (息子)
8. ディーマ
9. Hiroshima
10. 鳳仙花
11. リリー・マリレーン
12. 悲しみの海の深さを
(高階真/チン・コン・ソン/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/大口純一郎)
(東山博・東山恵津/高橋悠治/高橋悠治)
(加藤登紀子/不詳/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/加藤登紀子・萩田光雄)
(加藤登紀子/Freddie Aguilar/星勝・加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/加藤登紀子)
(金亨俊・金護経(訳)/洪蘭坡/加藤登紀子)
(加藤登紀子/Hans Leip-Nobert Schultze/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/加藤登紀子)
 シリーズ第2弾は加藤登紀子の社会派の一面に焦点を合わせた。20世紀の歴史的事件、社会問題を歌う。 「美しい昔」は「サイゴンの歌姫」カーン・リーの歌――ベトナム戦争だ。「鳳仙花」は第2次大戦下の朝鮮半島での抗日歌。 「リリー・マリレーン」はいわずとしれた第二次大戦中マレーネ・ディートリッヒによって歌われた名曲であり、加藤登紀子のレパートリーのひとつである。今回は原詞に忠実な日本語詞に訳しなおされている。これが実にいい。 「原発ジプシー」は『Rising』収録の「影のジプシー」のタイトルだけ変え、直截的なものとしたが、発売後、「闇の中で」とふたたびタイトルを変えられる。言葉狩りだろうか? 「悲しみの海の深さを」は阪神大震災の被災者へ贈られた歌。「ディーマ」「チェルノブイリ」はチェルノブイリ原発事故がテーマ。「カオルの詩」は成田・三里塚闘争で亡くなった者への哀歌。 「美しき五月のパリ」「Revolution」はフランス・パリでのふたつの革命をそれぞれ歌っている。 「Hiroshima」は広島音楽祭で披露したもので「ヒロシマ」の今日的な意味を問う――「世界中のヒロシマ 泣き叫ぶヒロシマ 繰り返されるヒロシマ」。 それらのメッセージソングが、ただのメッセージというだけでなく、豊かな音楽性に支えられているのが、加藤登紀子の最大の強みといえる。 多くの人の嘆きと悲しみ――それが歌という美しい雫になっている。ある面において、もっとも加藤登紀子らしいアルバムといえるかもしれない。


◆ TOKIKO DANCE 〜踊れ時を忘れて〜 さよなら私の愛した20世紀たち Vol.3   (98.05.21/ソニー)
cover 1. 踊れ時を忘れて
2. 哀しみのダンス
3. 褐色のサンバ
4. 最後のダンスパーティー
5. チェ・パンドネオン
6. リベルタンゴ
7. ヴェネズエラ
8. 悲しみの集い
9. フラメンコゴスペル
  Libre〜 Festa〜Mi Condena
10. つむじ風
(加藤登紀子/加藤登紀子/Albatoross)
(加藤登紀子/Leonard Cohen/Albatoross)
(加藤登紀子/P.Pinheiro-M.Duatre/Albatoross)
(加藤登紀子・加藤直/加藤登紀子/Albatoross)
(加藤登紀子/A.Troilos/Albatoross)
(加藤登紀子/Astor Piazzolla/Albatoross)
(加藤登紀子/Traditional/Albatoross)
(加藤登紀子/Haroldo Labo/Albatoross)
(加藤登紀子/F.Grande-Traditional/Albatoross)

(加藤登紀子/A.Monteiro-J.Paulo Jr/Albatoross)
 第3弾はラテン系アルバム。血の滾る中南米の音楽たちを登紀子は抱きしめる。最高にダンサブルなアルバムだ。  ピアソラの「リベルタンゴ」、ハリー・ベラフォンテの「ヴェネズエラ」、ブラジルのフォロ「つむじ風」にサンバの「褐色のサンバ」、スペインの「フラメンコゴスペル」。 何かの予感に満ちた蒸せ返る湿気と、濃密にただよう闇と、燃えさかる篝火、そんなイメージのアルバム。 ダンスミュージックのプリミティブな部分に直接触れる傑作といっていい。裏テーマはリベリア半島から中南米への道程だろう。大航海時代の大西洋の海の回廊がみえる。 第1弾でパリに辿りついた加藤登紀子は早くも大海を渡るのであった。 アレンジはAlbatorosssとなっているが、はなんてことない、告井延隆、武川雅寛、大口純一郎などいつものサポートメンバーである。 ちなみにこのアルバムで加藤の次女藤本八恵(yae)が初めて彼女のアルバムに参加している。


TOKIKO Ballads 1 〜バラ色のハンカチ〜 さよなら私の愛した20世紀たち Vol.4 (98.12.02/TOKIKO Records)
cover 1. 美しき20歳
2. あの小さな家
3. バラ色のハンカチ
4. すれ違う夕暮れ
5. 雨上がり
6. 時代おくれの酒場
7. されどわが心
8. いく時代かありまして
9. あなたの行く朝
10. 雨はいつか
11. 悲しみよ河になれ
12. わが人生に悔いなし
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(告井延隆/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(なかにし礼/加藤登紀子)
 第4・5弾は2枚同時発売。今回は共に自作曲のバラード。こちらは全体的に男っぽい骨太の歌が多い。告井延隆をはじめセンチメンタルシティロマンスの面々、武川雅寛、大口純一郎など馴染みのツアーメンバーとともにがしがしと登紀子は歌っていく。 「わが人生に悔いなし」は87年の石原裕次郎への提供曲。 ここでソニーレコードを離れ、自主レーベルTOKIKO Recordsからの発売となる。

ちなみに――このアルバム封入のペーパーで、第六弾以降の概要も発表されている。 実際に仕上がったアルバムと異同がみられるので参考としてここに記録しておく。この歌、取りあげる予定だったのか、というのが結構多いんだよね。
・Vol.6 …… 「TOKIKO L'amour 1 愛の讃歌」 オリジナルのラブソングにシャンソンを加えてオーケストラとのライブレコーデイング。愛のくらし、難破船、時には昔の話を、オペラ、雨のシャンソン……。
・Vol.7 …… 「TOKIKO L'amour 2 歌いつづけて」 個性的なシャンソンの世界。ピアフ、バルハラ、ピラソラ。ギタリスタ、ナントの雨、雑踏、死にあこがれて、3001年のプレリュード……。
・Vol.8 …… 「TOKIKO Journey 1 故郷はるか」 故郷を求め、さまよう旅人の歌。日本の詩の世界。知床旅情、この道、ひとり寝の子守唄、帰りたい帰れない、汚れちまった悲しみに……。
・Vol.9 …… 「TOKIKO Journey 1 ダニーボーイ」 世界を歩きめぐり逢い、深く心に染みた忘れえぬ歌たち。ダニーボーイ、灰色の瞳、ぺぺという男、エージデー、Deportee、オルフェの唄……。
・Vol.10 …… 「TOKIKO La Terre 土に帰る」 21世紀は宇宙の時代。新しい時代へメッセージをこめて。川は流れる、Born on the earth、さびた車輪、この世に生まれてきたら、Out of Border……。



TOKIKO Ballads 2 〜まっすぐ見つめたい〜 さよなら私の愛した20世紀たち Vol.5 (98.12.02/TOKIKO Records)
cover 1. 陽ざしの中で
2. くちづけ
3. 最後の手紙
4. 駅
5. まっすぐ見つめたい
6. 夢幻
7. とまどい
8. 帆をあげて
9. あなたの気配
10. ソリテュード
11. My Song My Love
12. 冬の蛍
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/佐藤隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
 Vol.4と対になっているVol.5。こちらは女性的な情念の歌が多い。不倫や激情の果ての別離、といったものが目立つ。 「くちづけ」〜「最後の手紙」〜「駅」の流れは鬼気迫る。冗談めかして「ライバルは明菜ちゃん?」と言うだけはあって、肉の奥に潜む業炎がめらめらと燃えている。


TOKIKO L'amour 1 〜愛の讃歌〜 さよなら私の愛した20世紀たち Vol.6 (99.04.21/TOKIKO Records)
cover 1. 愛の暮らし
2. 時には昔の話を
3. 難破船
4. そこには風が吹いていた
5. Love Love Love
6. 百万本のバラ
7. 愛の木
8. 朝の食事
9. 雨のシャンソン
10. オペラ
11. Pere-Lachaise
12. 愛の讃歌
13. バラ色の人生
(加藤登紀子/T.Children-A.Hause/菅野よう子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/菅野よう子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/山内貴美子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/山内貴美子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/飛澤宏元)
(加藤登紀子/A.Voznesnkij-R.Pauls/山内貴美子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/久石譲)
(J.Prevert 小笠原豊樹(訳)/加藤登紀子/山内貴美子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/飛澤宏元)
(Pierre Grosz/Francis Lai/山内貴美子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/山内貴美子)
(加藤登紀子/E.Piaf-M.Monnot/山内貴美子)
(加藤登紀子/E.Piaf-Louiguy/山内貴美子)
 オーケストラとのコラボアルバム。そして、久々にシャンソンど真ん中の直球アルバムともいえる。新日本フィルをバックに一発勝負のライブ録音。1999年2月25日、新宿文化センター収録。 これは加藤登紀子ほどのキャリアと実力がなければ成立しないアルバムだな。 この状況下で彼女の歌は、まったくゆらがない。むしろシズル感の高い勢いのある仕上がりとなっているには驚く。 「愛の讃歌」「バラ色の人生」といったピアフの王道シャンソンもここで初の録音。 久石譲のオーケストレーションがはまる「愛の木」、劇的なまでに美しい傑作「オペラ」など、聴きどころは盛りだくさん。女性的な華麗さがありながらタフなアルバムだ。


TOKIKO L'amour 2  〜Songs For You 愛の歌を〜 さよなら私の愛した20世紀たち Vol.7
(99.04.21/TOKIKO Records)

cover 1. Songs For You 愛の歌を
2. 月に向かう馬
3. 運命の時代
4. 名前も知らないあの人へ
5. ギタリスタ
6. 雑踏
7. 難船
8. 暗いはしけ
9. 今日は帰れない
10. ナントの雨
11. 死にあこがれて
12. マック・ザ・ナイフ
(加藤登紀子/加藤登紀子/Robert Plenk,Jorg Heible)
(加藤登紀子/Barbara/Robert Plenk,Jorg Heible)
(加藤登紀子/G.Arout-G.Daguerre/Robert Plenk,Jorg Heible)
(加藤登紀子/加藤登紀子/Robert Plenk,Jorg Heible)
(Pierre Grosz/Malou/Robert Plenk,Jorg Heible)
(加藤登紀子/M.Rivgauche-A.Cabral/Robert Plenk,Jorg Heible)
(加藤登紀子/C.Meirelles-A.Oulman/Robert Plenk,Jorg Heible)
(加藤登紀子/M.Nunes-A.Amabile/Robert Plenk,Jorg Heible)
(加藤登紀子/不詳/Robert Plenk,Jorg Heible)
(加藤登紀子/Barbara/Robert Plenk,Jorg Heible)
(加藤登紀子/Barbara/Robert Plenk,Jorg Heible)
(加藤登紀子/B.Brecht-K.Weil/Robert Plenk,Jorg Heible)
 パート1が王道とすれば、こちらは異端系。ヨーロッパの音楽というテーマは同じであるがこちらは渋め。 アマリア・ロドリゲスのファド「暗いはしけ」「難船」、バルバラの「月に向かう馬」「死にあこがれて」、クルト・ワイルの「マック・ザ・ナイフ」、ポーランドのパルチザンの歌である「今日は帰れない」など。 硬質で、容易く飲み込めないこりっとした輝きを持つこれらの歌をウィーンで録音。プロデュースは当地のピアニストのヨーク・ヘイブル。 ヨーロッパ文化のはなやかさや優雅さの陰にある危うさと妖しさを感じる作品。だいたいこれら楽曲を、20世紀、歴史の舞台上で絶えず翻弄されてきた街ウィーンで録音するってんだから成功するに決まっている。 確実に彼女の全アルバム中、五指に入る名盤と私はいいたい。「愛はすべてを赦す」の続編的盤という見かたもできるかもしれない。傑作。必聴。


◆ TOKIKO Jurney 〜Born on the Earth〜 さよなら私の愛した20世紀たち Vol.8 (99.10.01/TOKIKO Records)
cover 1. Seeds in the Field
2. ダニーボーイ
3. Born on the Earth
4. Jacaranda
5. 土に帰る
6. ランバダ
7. Deportee
8. この世に生まれてきたなら
9. オルフェの唄
10. 一羽の鳥
11. Woman of Ireland
(加藤登紀子/加藤登紀子/Patrick Seymour)
(加藤登紀子/Traditional/Patrick Seymour)
(加藤登紀子/加藤登紀子/Patrick Seymour)
(加藤登紀子/Patrick Seymour/Patrick Seymour)
(加藤登紀子/加藤登紀子/Patrick Seymour)
(加藤登紀子/H.G.Gonzalo-H.Ulises/Patrick Seymour)
(田川律/Woody Guthrie-Martin Hoffman/Patrick Seymour)
(加藤登紀子/加藤登紀子/Patrick Seymour)
(加藤登紀子/A.M.A.De Moraes-L.Bonfa/Patrick Seymour)
(加藤登紀子/加藤登紀子/Patrick Seymour)
(加藤登紀子/Sean O'Riada/Patrick Seymour)
 ロサンゼルス録音。アメリカを「移民国家」として捉え、歌うは流れ者たちの哀歌と大地の唄である。 このシリーズで「アメリカ」は絶対取りあげるテーマだと思っていたが、こういう切り口で来るとは正直思わなかった。 全体のテーマとして「Seeds in the Field」を冒頭に置き、「人はみんなひとつぶの種」とテーゼを提出し、以後の歌を「ダニーボーイ」、「Woman of Ireland」とアイルランドの音楽でサンドイッチする。 ここから見えるのはイギリス・アイルランドから北米へと到るもうひとつの大西洋の海の回廊である。 ケルトミュージックがアメリカに渡り、カントリーを生み出したこと、19世紀後半アイルランドでの大飢饉に国民の4分の1がアメリカに移民したこと、そして今、白系米人でもっともその数を占めているのがアイルランド系である事、などなどを改めて考えてしまう。 ロス録音の乾いた音も、ヨーロッパ大陸の端から大西洋を渡り、今度は長い大陸を巡る旅路の末、ようよう陸の果てに辿りつき、再び大海に見えたような、そんなスケール感と物語が感じられる。 もちろん、中南米からの波もある――「ランバダ」「Deportee」。「Deportee」はメキシコからやってきた不法労働者の悲劇をうたった唄。 フォーク・カントリーの良質な部分をぐっと煮つめたような、これまた傑作。ほんとにこのシリーズは傑作続きで困ってしまう。


◆ TOKIKO Poesie 〜春待草〜 さよなら私の愛した20世紀たち Vol.9  (00.04.12/TOKIKO Records)
cover 1. 愛する人があるのなら
2. 雪柳
3. 思春記
4. 海からの願い
5. 帰りたい帰れない
6. 今あなたに歌いたい
7. かもめ挽歌
8. ひとり寝の子守歌
9. 春待草
10. 電話
11. 川は流れる
12. あなたに捧げる歌
13. 知床旅情
(加藤登紀子/加藤登紀子/奥村真吾)
(加藤登紀子/加藤登紀子/奥村真吾)
(加藤登紀子/加藤登紀子/奥村真吾)
(加藤登紀子/加藤登紀子/奥村真吾)
(加藤登紀子/加藤登紀子/奥村真吾)
(加藤登紀子/加藤登紀子/奥村真吾)
(加藤登紀子/加藤登紀子/奥村真吾)
(加藤登紀子/加藤登紀子/奥村真吾)
(加藤登紀子/加藤登紀子/奥村真吾)
(加藤登紀子/加藤登紀子/奥村真吾)
(加藤登紀子/加藤登紀子/奥村真吾)
(加藤登紀子/加藤登紀子/奥村真吾)
(森繁久彌/森繁久彌/奥村真吾)
 今シリーズ3作目の自作作品が中心のアルバム。テーマは「思春期の孤独」。 初手合わせの二十代のミュージシャンのととともに制作。バックトラックが瑞々しく、それはまるで雪解け水のように冷たく、美しい。 今でもライブで取りあげる機会の多い作品からが多く収録となったが、こんなにいい曲だったのかと、改めて驚かされる。 特に趣向を変えたアレンジと言うわけではない、むしろ正攻法も正攻法、ど真ん中なのだけれども、それがなんとも勢いがあって新鮮なのだ。 98年紅白大トリで和田アキ子がマイクを外した歌った「今あなたに歌いたい」もセルフカバー。 ベストトラックは雪の夜、電話ボックスに駆け込んで何か思いつめた電話をかけている女を描いたタンゴの「春待草」、港町で彼方に広がる大海を眺めながらも旅立てないでいるかもめを歌う「かもめ挽歌」。


◆ TOKIKO SKY 〜蒼空〜  さよなら私の愛した20世紀たち Vol.10  (00.08.02/TOKIKO Records)
cover 1. Prologue Morning Song
2. Iphupho 夢
3. Rising
4. MAMA
5. Zutto Zutto
6. Passion
7. Crazy Love
8. Don't tramp on me
9. Running On
10. African Dream
11. 蒼空
12. Epilogue Amathangana
(Traditional/Sibusiso Victor Masondo)
(加藤登紀子/Sibusiso Victor Masondo/Sibusiso Victor Masondo)
(加藤登紀子/加藤登紀子/Sibusiso Victor Masondo)
(加藤登紀子/Sipho Mabuse/Sibusiso Victor Masondo)
(加藤登紀子/加藤登紀子/Sibusiso Victor Masondo)
(加藤登紀子/加藤登紀子/Sibusiso Victor Masondo)
(加藤登紀子/Alexis Faku/Sibusiso Victor Masondo)
(加藤登紀子/Vusil Mahlasela/Sibusiso Victor Masondo)
(加藤登紀子/加藤登紀子/Sibusiso Victor Masondo)
(加藤登紀子/Alan Lazer/Sibusiso Victor Masondo)
(加藤登紀子/加藤登紀子/Sibusiso Victor Masondo)
(Traditional/Khanya Maphumulo-Sibusiso Victor Masondo)
 21世紀は宇宙と大地の時代。ということで今シリーズラストを飾るのは人類発祥の地であり、あらゆる音楽のルーツであるアフリカで録音。しかもアパルトヘイトを乗り越えた南アフリカはヨハネスバーグで。 20世紀総括の果てアフリカに辿りつくのは、もしかして、20世紀総括前衛舞台「OPERA」の後、アフリカにハマった坂本龍一と同じ? これだけのキャリアと活動範囲の広い加藤登紀子だけれども、今までアフリカ大陸の音楽には乗り込まなかった。 それが今回、こういうスタンスでアフリカ音楽にアプローチするとは、思いもよらなかった。シリーズ中、もっとも未来志向で、新曲率も高い。 なんというか、音が明るいのだ、このアルバム。


◆ MY BEST SONGS 〜TOKIKO Today〜  (01.11.21/ユニバーサル)
cover 1. 時には昔の話を
2. 百万本のバラ
3. 難破船
4. つばさ
5. シララの歌
6. 色織り坂
7. エーデジー
8. 島唄
9. 花
10. 生きてりゃいいさ
11. この空を飛べたら
12. ひとり寝の子守唄
13. テネシーワルツ
14. 愛のくらし
15. 琵琶湖周航の歌
16. 知床旅情
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/A.Voznesnkij-R.Pauls)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(新谷行・加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/P.プレスデル-ミヤンガル)
(宮沢和史/宮沢和史)
(嘉納昌吉/嘉納昌吉)
(河島英五/河島英五)
(中島みゆき/中島みゆき)
(加藤登紀子/加藤登紀子)
(加藤登紀子/P.W.King-R.Stewart)
(加藤登紀子/T.Children-A.Hause)
(小口太郎/小口太郎)
(森繁久彌/森繁久彌)
 元々「TOKIKO Records」は、販売・発売はポリグラム→ユニバーサルからなされていたのだけれども、このアルバムからは発売もユニバーサルに移る。 というわけで今回は91年の「TOKIKO Songs」以来、二度目の歌いなおしベスト・アルバム。 また「さよなら私の愛した20世紀たち」で選に漏れた楽曲たちの救済アルバムでもある――が、その実体は前作で出会ったアフリカのミュージシャンに惚れこんだ加藤が自身のレパートリーを彼らの音で作ったらどうなるかという想いで作ったアルバムである――ので、ベストモノとして聞くと音は割と同一色でまとめられ、淡々としているので注意。 「さよなら私の愛した20世紀たち」プラスワン、というべきアルバム。 恐らく原型なのだろうファドになった「難破船」、これまたギターの音色が美しい「色織り坂」、意外にもオリジナルアルバムでは初収録の「エージデー」は胡弓の音色が美しい。 亡くなった河島英五の為に再録音したのだろう「生きてりゃいいさ」は鎮魂歌のように響く。「テネシーワルツ」も再び取りあげるとは、という驚きとともに、やはり名曲だなあ。


◆ 花筐  (02.10.23/ユニバーサル/264位/0.1万枚)
cover 1. 青い月のバラード
2. 花 ―Memento Mori―
3. サボテンの心
4. 花筐
5. からたち野道
6. 桜坂
7. 灰色の瞳
8. 棘あるバラ
9. サルビアの花
10. 球根
11. さくらんぼの実る頃
12. 百万本のバラ
(加藤登紀子/Themba Christopher Mkhize/告井延隆)
(桜井和寿/桜井和寿/告井延隆)
(辻仁成/辻仁成/告井延隆)
(加藤登紀子/村上てつや/告井延隆)
(宮沢和史/宮沢和史/告井延隆)
(福山雅治/福山雅治/告井延隆)
(加藤登紀子/Tito Veilz-Una Ramos/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(相沢晴子/早川義夫/告井延隆)
(吉井和哉/吉井和哉/告井延隆)
(加藤登紀子/J.B.Clement-A.Renard/告井延隆)
(加藤登紀子/A.Voznesnkij-R.Pauls/告井延隆)
 「さようなら私の愛した20世紀たち」からいよいよ離れたアルバム。今回のテーマは「花づくし」。 と、それはいいのだが、収録曲を見ると……えっ、辻仁成?えっ、ミスチル?えっ、イエモン?えっ、桜坂ぁ〜? なんという選曲……正直、戸惑いを隠せないものがある。ユニバーサルのカバー戦略はこの時から登紀子にも敷かれていたんだろうなぁ。 ちょうどこの時期、登紀子は夫との永訣があった。彼女は棺に花をつめるように花を贈りたかったのかな。 陽気なラテンのタイトル曲「花筐」は、生を謳歌するように明るいのだけれども、その裏に芥子粒のような悲しみが漂っている。 陽射しの激しい時こそ闇が濃いように、死がそこに今あるからこそ生を激しく生きる。


◆ 沖縄情歌   (03.05.28/ユニバーサル/137位/0.4万枚)
cover 1. あなたに
2. 涙そうそう
3. 昔美しゃ 今美しゃ
4. てぃんさぐの花
5. 芭蕉布
6. イラヨイ月夜浜
7. アッチャーメ小 〜多幸山〜
8. 西武門哀歌
9. 色織り坂
10. 海の子守唄
11. 童神 〜天の子守唄〜
12. 花
(Kiyosaku Uezu/MONGOL800/告井延隆)
(森山良子/BEGIN/告井延隆)
(BEGIN/BEGIN/告井延隆)
(Traditional/告井延隆)
(吉川安一/普久原恒勇/告井延隆)
(大島保克/比嘉栄昇/告井延隆)
(Traditional/告井延隆)
(川田松夫・横井弘/川田松夫/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(新良幸人・加藤登紀子/上地正昭/告井延隆)
(古謝美佐子/佐原一哉/告井延隆)
(嘉納昌吉/嘉納昌吉/告井延隆)
 こんどは沖縄づくし。モンパチとか「涙そうそう」とかこれまた驚きのとっぽい選曲。 同じテーマである95年の『花』と比べるとどうにも落ちる作りに見える。 あちらは世界音楽としての沖縄民謡へと広がりを見せるが、こちらはただの「沖縄」。九州と台湾の間にあるただのちっちゃい島って感じ。 どうにもユニバーサルは企画力だけで深みのない作品が多いのには閉口する。それ、加藤登紀子の作品だけの話ではないぞ。 とはいえ登紀子個人にだけ見つめて考えると、離婚危機の時にカバーに走った(「愛はすべてを赦す」「夢の人魚」)のと同じように、この時の彼女は、カバーで乗り越えていくことしか出来なかったのかもしれない。 内面と向き合い新曲を生み出すには、つらすぎる時期だったのだろう。


◆ 今があしたと出逢う時  (04.11.26/ユニバーサル)
cover 1. 知床旅情
2. 絆 ki・zu・na
3. 花よ風よ
4. Revolution
5. Never give up tomorrow
6. Can't stop running
7. Songs for you 愛の歌を
8. 薔薇と月
9. 檸檬
10. 今とあしたが出逢う時
11. 自由に生きるってどんなことだろう
12. Now is the time
(森繁久彌/森繁久彌/告井延隆)
(加藤登紀子/村上てつや・妹尾武/熊原正幸)
(Yae/Yae/山内貴美子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/熊原正幸)
(加藤登紀子/加藤登紀子/熊原正幸)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆 Jorg Heible)
(加藤登紀子/原田真二/原田真二)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆・山内貴美子)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
(加藤登紀子/加藤登紀子/告井延隆)
 ようやく登紀子の喪が明けた。払暁の時のように、なにもかもが清新として新しい。デビュー40周年となる彼女の新しい世界への扉となるアルバムである。 様々な苦難を乗り越え毎年アルバムリリースを続けていた加藤登紀子であるが、純粋なオリジナルアルバムは実に「晴れ上がる空のように」以来となった。 初めて娘の作品を歌い、愛する夫との日々を追想し、世間へ向けてメッセージを発信し、ロマンに酔う。 「TOKIKO SKY 〜蒼空〜」で見せた新しい世界のその先が、このアルバムである。特に「檸檬」「薔薇と月」は必聴。詳しくは単独レビューにて。


◆ シャントゥーズ TOKIKO 〜仏蘭西情歌〜  (06.05.10/ユニバーサル/273位)
cover
1. 時には昔の話を
2. 聞かせてよ愛の言葉を
3. 枯葉
4. 懐かしき恋人の歌
5. 忘却
6. 行かないで
7. 暗い日曜日
8. さくらんぼの実る頃
9. 恋の花ひらく時
10. 百万本のバラ
11. 恋人が一輪の花をくれた
12. バラ色の人生
13. 帰り来ぬ青春
14. 愛しかない時
15. 愛の讃歌
(加藤登紀子/加藤登紀子/島健)
(加藤登紀子/J.Lenoir/島健)
(加藤登紀子/J.Prevert-J.Kosma/島健)
(加藤登紀子/J.Brel-G.Jouannest/島健)
(加藤登紀子/A.D.Tarenzi-A.Piazzolla/島健)
(加藤登紀子/J.Brel/島健)
(加藤登紀子/J.Laszlo-S.Rezso/島健)
(加藤登紀子/J.B.Clement-A.Renard/島健)
(加藤登紀子/加藤登紀子/島健)
(加藤登紀子/A.Voznesnkij-R.Pauls/島健)
(加藤登紀子/R.Asso-C.Valery/島健)
(加藤登紀子/E.Piaf-Louiguy/島健)
(加藤登紀子/C.Aznavour/島健)
(加藤登紀子/J.Brel/島健)
(加藤登紀子/E.Piaf-M.Monnot/島健)
今回はシャンソンメインのカバーアルバム。サウンドプロデュースは島健。 ――と、いうわけだけれどもちょっと公式見解すぎるアルバムになっちゃったかなぁ。 選曲もわりとメジャーどころだし、音もいかにも大仰で華麗でシャンソン、と言う感じのわかりやすい甘さ。 登紀子のシャンソンって、そんなに甘口じゃないと私は思うんだけれどもな。 もっと渋みや苦みのあって、ゴツゴツした、容易に飲みこませなんかしないわよっていう存在感のある、大人の味。 このアルバムでいったら「愛しかない時」の、凛として、雄雄しくすらあるのが登紀子のシャンソンか、と。 「TOKIKO L'amour」「エロティシ」「さくらんぼの実る頃」「私は私」など今まで数多くリリースしたシャンソン色の強いアルバム群の中では、個人的には落ちる感じ。島健さん、ちょっと遠慮しすぎたのかもな。


◆ シャントゥーズ 2 〜野ばらの夢〜  (07.05.09/ユニバーサル/283位)
cover 1. 愛のよろこび
2. 野ばらの夢
3. ギタリズム
4. あまのじゃく
5. 千の風になって
6. 夜の通行人に捧ぐ
7. 孤独
8. リリー・マルレーン
9. もう離さない
10. ラ・ボエーム
11. 私は一人片隅で
12. ロンド - 輪舞 -
13. わが麗しき恋物語
14. La Vie -今ここにいること-
(加藤登紀子/J.Pierre,C.Florian-J.P.Martini/島健)
(藤井フミヤ/藤井フミヤ/島健)
(加藤登紀子/宇佐美秀文/島健)
(加藤登紀子/加藤登紀子/島健)
(不詳・新井満/新井満/島健)
(加藤登紀子/Y.Duteil/島健)
(加藤登紀子/Mourao,D.J.Ferreira/島健)
(加藤登紀子/Hans Leip-Nobert Schultze/島健)
(加藤登紀子/Adamo/島健)
(加藤登紀子/J.Plante-C.Aznavour/島健)
(加藤登紀子/C.Aznavour/島健)
(加藤登紀子/星勝/島健)
(加藤登紀子/Barbara/島健)
(加藤登紀子/加藤登紀子/島健)
シャンソンアルバム第二弾。今回もサウンドメイクは島健。うん、これはいい。 登紀子の本領発揮の硬質なシャンソンだ。いつもの登紀子のどすんとした存在感があるアルバム。 あまりシャンソンのイメージに囚われずにオリジナル楽曲や、意外な作家からの提供なども取り入れたのが効を奏している。 藤井フミヤ作曲の「野ばらの夢」の切なさ、「ギタリズム」の激情、「あまのじゃく」のいじらしさ。


◆ SONGS 〜うたが街に流れていた〜  (08.05.07/ユニバーサル/171位)
cover 1. I LOVE YOU
2. 夜空ノムコウ
3. 時の流れに身をまかせ
4. 胸の振子
5. 粋な別れ
6. 恋の予感
7. 悲しくてやりきれない
8. わかれうた
9. 飾りじゃないのよ涙は
10. フランチェスカの鐘
11. みだれ髪
12. 夜のプラットホーム
13. 狂った果実
14. 愛燦燦
(尾崎豊/尾崎豊)
(スガシカオ/川村結花)
(荒木とよひさ/三木たかし)
(サトウハチロー/服部良一)
(浜口庫之助/浜口庫之助)
(井上陽水/玉置浩二)
(サトウハチロー/加藤和彦)
(中島みゆき/中島みゆき)
(井上陽水/井上陽水)
(菊田一夫/古関裕而)
(星野哲郎/船村徹)
(奥野椰子夫/服部良一)
(石原慎太郎/佐藤勝)
(小椋佳/小椋佳)
 島健プロデュース第三弾は、当世流行りの邦楽の流行歌カバーアルバム。ついに来たか、と言う思いで聴いたけれども、全然いい。 登紀子が確かにこれらの歌が好きなのが聴いてわかるし、咀嚼力も、今まで古今東西の楽曲をカバーしてきただけあって、余裕の貫禄。 島健さんも三度目ということで遠慮がなくなったか、かなり大胆なサウンメイクで登紀子に切りこんできている。 オススメは「わかれうた」「夜のプラットホーム」「みだれ髪」「愛燦燦」。詳しくは単独レビューにて。




大幅変更 2008.12.20
2003.11.07
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