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メイン・インデックス雑記>なぜ私が鉄だったのか?


なぜ私が鉄だったのか?


人間は変化する動物である。
とはいえ、なんで、俺、鉄道マニアだったのだろう、と時々思うわけね。

んーーー。今でも、ダイヤ改正があるとチェックするし(時刻表は買わない)、
慣れない路線に乗ると、駅の時刻表見て、15分パターンに快速一本かぁ、とかチェックして、どこで緩急の追い越しやるんだぁ、とか気になるし、
ある駅からある駅までの最短ルートは? とかってのは首都圏では瞬時にできるし、
そういった意味では堅気でないのかも知らん。
しかし、新車のモーター音がどうとか、サボがとか、臨時列車がとか、撮影ポイントがとか、そういうのはもう、まったく、ありえない。
いや、マニアであった当時からそれはありえなかったな。
というか、撮り鉄系(鉄道写真を撮ることに命をかける方々)じゃなかったし、切符・オレカの収集もしなかったし、プラレールは遊んだけどNゲージまでいかなかったし、乗り鉄(同じく鉄道乗り潰しに命をかける方々)系でもなかったし、
というか、それじゃ全然鉄オタじゃないじゃん。
ま、鉄オタであった頃って小学生中学年から中学入るまでくらいなので。実質的にお金がなかったし、鉄道のための旅行なんてできる年齢じゃなかったし、仕方ないといえば仕方ないんだけどね。

んーーー、そんな私を鉄オタとして強いて分類するなら「なつかし系」?。
なぜか当時でもふっるい、ありえないような車両とか好きだったし。
ブルトレなら20系、特急型なら151系、地元の東武は恐怖の板張りカステラ7300/7800系がフェイバリット。
西武も黄色いのじゃなくって。茶色車体のやつ(非冷房の701系とか)にぐっと来てたし。
なんでボロ電が好きだったんだ。

多分これは、私のノスタルジー癖から来ているんだろうなあ。
なんでかどうしてか、私はリアルタイムで体験していない古いものにやたらとノスタルジーを勝手に感じてしまう癖があるのよねーー。
これは鉄以外のほかのジャンルでもそうなのだから、習性としか考えられない。
だから当時も現役バリバリで走っている電車にはぐっと来なかったのよね、きっと。

じゃあ普通の撮り鉄や乗り鉄のオタがお金をかける部分を、自分はどこにかけていたかというと、主に鉄道関連本というわけで。
しかも、おりしも時期は国鉄解散期。ちょうど、鉄道の歴史をひも解く系の本が大量に出版されている時期だったのさ。
いっちばん高価だったのは、確か「日本国有鉄道120年史」(タイトルおぼろだなーーー)というやつで当時12000円したと思う。
これは箱入りの上製本で辞書みたく分厚い。
いわゆる図書館でいうところの禁帯出系の本で、正直個人で、しかも子供が買うような代物ではない。
しかし、どこでこれを見つけてきたのか(確か東武デパートの旭屋書店)、買って来たわけよ。
じゃあこれを買って、当時後悔したかというとそうでもなくて、結構楽しんでいたなあーーー。
明治・大正の頃の鉄道写真と買ってなかなかお目にかかれないし。当時の風俗なんかもわかったりで、うん、結構楽しんでいた。
で、もいっこおっきな買い物だったのが、「復刻版・時刻表」。
これが9800円くらいだったと思う。
どういう代物かというと、そのまんま、昔の時刻表よ。
たしかこれは、新幹線開業の39-10改正、583系登場の42-10改正、東北本線全線電化の43-10改正、45年万博開催時の臨時列車が載っているもの(発売月は覚えていない)、新幹線岡山延長の47-10改正の5冊の時刻表の復刻版をまとめたもの。
これは、兄弟に馬鹿にされたなーーー。
なんで使えない時刻表なんて高い金出して買うの、と。
いや、確かに、ごもっともだ。
でもねーーー、欲しかったのよ。
実際舐め尽すように楽しんだし。
塾の行き帰りのバスの中でとかで読んでたな。

そうそう、あと、なぜか絶版になっていないふっるい鉄道本を買ったりもしていたなーーー。
たしか、70年代前半にSLブームがあって、やらせのようにその後ブルトレ・特急ブームが来たわけじゃん。
(関係ないが、このブルトレブームは丸田祥三氏の指摘の通り、スーパーカープームと同じく絶対カメラ・フイルム会社の陰謀だと私も思う)
国鉄もわざわざ、特急を絵入りヘッドマークに代えたりして子供に媚を売って、休日の上野駅には撮り鉄小僧が大挙して押し寄せるという事態になったという。
(またまた関係ないがこの頃の大量の撮り鉄小僧が思春期になって、被写体がアイドルになっていわゆる「カメラ小僧」がうまれたと私は睨んでいる)
版元が絶版し忘れていたのか絶版するのもめんどいからほっといていたのか詳しい事情はわからんが まだ、このブームの頃に出版された本がぎりぎり残っている時代だったのよね。
で、それをいちいち注文したりして取り寄せてニヤニヤみていたわけよ。
そんな私の鉄オタ時代だったわけです。

しっかし、時は流れ、人は去る。
中学に入ると、歌謡曲とか他に入れ込む対象が明確に出てきてしまい、しかも、愛媛に引越しをすることになって鉄道が生活と関わりのない存在になるや、完全に褪めてしまった。
田舎って、鉄道なんてなくても全然生活が成り立つんだよね。
で、自分と接点のないというものにいつまでも興味を抱きつづけるわけなんてないでしょ。
それっきりですわ。

ただ、完全にまったく興味がないといったら嘘になってしまって、
やっぱり生活に関わる部分(今は住まいが首都圏だから)では関心事であって、ダイヤとかを見つつ、ここのスジもっとつめられんじゃねーの?とかぼやいたり、してるわけで。
また、なつかし系鉄オタとして写真家丸田祥三氏の写真なんかも好きだったり、鉄道を含めた近代建築の遺構なんかは今でも好きかなーーー。
やっぱ鉄道は運輸の主幹であり、ひいては経済の主幹でもあるわけで、そこの歴史をひも解くと、近代以降の日本の歴史が見えてくるといったら大袈裟だが、そういった意味では興味はあるよね。
例えば、鉄道の未成線なんかも、政治や経済や地勢など様々な側面から見た物語があるし。
でも、こういった楽しみって、鉄オタとしては本流じゃないよなーーー。
やっぱ、撮りまくって、乗りまくって、Nゲージとか買って転がしまくんなきゃ鉄オタじゃないよなーーー。


2003.01.13


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