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まこりんが人に恥をかかせている件について


ある日の会話。


「ていうか、さ。そもそもまこりんは素で人を恥をかかせるんだよ」
――え、そうなのか、俺。俺、そんなに相手に恥をかかせているか?
「今まで『これは自分のプライドが無駄に高いせいだ』なんて思っていたけれども、違うね。まこりんの近くにいると恥をかく、そう思っている人は多いね」
――えぇぇぇ。なんで俺の近くにいると、恥をかくのよ、俺ってそんなに恥ずかしい人間?
「いや、そうじゃなくって。自分が惨めな気分になるんだよ。例えば会話のなかで、軽く知ったかしたり、ふかしたり、するだろ。そういう時、頭の悪い人はそのまま信じたり、そうでない人は軽くその場だけあわせてあげたり、あるいは『それって、知ったかじゃん』と、その場で指弾したりする。――に比べてまこりんはこう。 『まぁまぁ、お前の知ったかはどうでもいいからさ』とでもいいたげな、いや、そんな言葉すら口にせず、軽やか〜にスルーする。歯牙にもかけない。無視ならばまだいい。それ以上。適当に2、3分子供を相手にするかのような態度。まるで会話の前後の収支計算がプラスマイナスゼロ状態といった歯牙のかけなさ。そして相手には自分の馬鹿さ加減だけが残る。『あぁ、恥をかいた』」

――でもさ、それは知ったかしたり、フカシたりと身の丈以上の無駄なプライドをひけらかそうとする人が悪いんでないの?
「ああ、確かにそれは正論だ。まごうことない、金ピカに光った正論だ。 ――だけれどな、人ってのはほとんどが無駄なプライドを心に抱いて生きているんだよっっ。『俺って結構イケてる。俺っていっぱし』そう思って生きているんだよっっ。『顔も頭も性格も、偏差値でいったらみんな60くらいはあるんじゃないの?』そう思って生きているんだよっ。お前はどう計算しても45以上はないよ、そんなやつでも自分的には偏差値60なんだよっっ。 それをまこりんは「あんたは45くらいだよね」と、ズバリ身の丈程度、ジャストフィットな数値で相手するから、困るんだよ。『あぁ、そうだよな、俺って45だもんな』ってふと客観視してしまうんだよ。でもって『あぁ、俺45なのに何こんな恥ずかしいことしているんだろ』そう、相手に思わせるんだよ」

――それっていくら聞いても、自分が悪いような気がしないんだけれど。
「だぁら、まこりんはわるかぁないんだよ。ただな、みんなプライド保持していきたいし、無駄に傷つきたくないし、恥もかきたくないのっっ。『未熟なのになにぶっているの』っていわずに、ぶらせてくれっちゅうの。なんでそれがわからないかなぁ」
――ていうかさ、プライド高いとなんかいいことあるの?
「トクするとかトクしないとか、そういうことじゃなくってさぁ。ほら、だってみんな自分好きじゃん」
――え、そうなの?みんな自分大好きなの?
「まこりんは自分好きじゃないわけ?」

――えーーっ、『自分』って好きとか嫌いとかそういったところで判断するものか?  だいたい、大嫌いだからって死ぬわけにもいかないし、いくら好きだとしても『こんなに自分は自分が好きなのに、なんで周りは自分が好きじゃないんだ』という不条理感が残るだけだし。 生まれてきた以上、どうあろうと自分は自分でしかないわけだから、ダメな部分コミで自分を引きうけていきていくよ、みたいなそういうものなんじゃないの、自分って。
「いや、普通そんな難しくなんて考えてないって。ただたんに意味もなく『自分わりとすごい。自分なかなかいい感じ。自分そこそこ勝ち組』ってもっと無条件に自己肯定して自分を愛でているってば」
――うー。理解不能だなぁ。そういう人ってのは、俯瞰でみた時の『世間の歯車な自分』とか『ゴミのように微細な自分』とか『いてもいなくてもかまわない自分』っていうのに出会った時にどう対処するわけ?
「あのさ、自分を俯瞰でなんか、普通みないよっっ」

――なんとなく話していて思ったけれども、あんたのほうが、人を見る目が厳しいよね。 確かにわたしはプライドが無駄に高い人は苦手だし、そういったしちめんどさい心の機微を読み取れっていう態度でくる人って困るなぁ、と思ったりするし、 できるだけ子供のように無邪気な態度でいたいなぁ。とは常々思っているけれども、それってそんなに失礼なことなのかなぁ。
「黒柳徹子とか身近にいたら、困るだろ」
――別に。楽しそうじゃん。ていうかむしろ目標のひとりなんですけれども。あの無礼すれすれの無邪気さ、毒舌の自覚のまったくない毒舌。それをもってありあまる可愛気。ああなったらいいなぁ、と。
「そうか、まこりんの目標は徹子か。―――なんか、色んなことがよくわかった」
――それってダメなの?
「いや、ダメとはいわんよ。そう生きたいなら生きるがいいさ」
――黒柳徹子のような無邪気な可愛気がこう、話し方といい、文章といい、溢れてでてない?ま、こいつが云うならいいか、みたいなテイストが。
「それはぁ、わからん。サイトの読者にでも聞いてみれば」



ということで聞いてみます。
私の無礼さって可愛気があって赦せる感じしません?
――ってこういう質問の仕方自体、「YES」以外の答えを赦さない感じがあって意味がないモノなのですが。


あぁ、それにしても人と話をするってホント面倒くさい。
相手の心の中なんか忖度しようにも忖度しきれねぇ――よっっ。



2005.04.05
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