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わたしのテキスト執筆からアップまでのパターン


どういった流れでテキスト執筆をしているか、というのはその人によってそれぞれなのだろうが、わたしは割と「思いつき派」だったりする。

テレビを見ながら、本を読みながら、散歩しながら、風呂に入りながら、等など。とにかくリラックスしてボーっとしている時。こういう時のわたしは目に映る耳に入るインフォメーションとは違うところでくだらないことを頭の中でぐるぐるかきまわしているのだが、そのぐるぐるとかきまわしているモノがなにかの拍子で「ひとつの形」になる。 その頭のなかにある「形」を頼りにひとまず書き始めるというのがいつものパターンだ。

であるから、「これを書きたい」といった信念のようなものがテキスト執筆の動機付けにはあまりない。あくまで頭のなかにこびりついている想念で形になりそうなものをひとまず作り上げているといったきわめてだらしがない姿勢なわけである。

しかも、それですぐに出来あがればそれに越したことはないのだが、なかなかそういうパターンというのは少ない。 書き続けていくにつれて、対象から遠くに行きすぎて見えていた「形」がぼんやりとなってしまったり、その逆で、対象に近づきすぎて見えていた「形」が捉えられなくなったりというのが実に多い。 そういう時は素直に一度頓挫して暫く冷却期間を置いてからもう一度練りなおす。

つまり、いい加減な思索の逍遥を生真面目に再構築しようとしているのがわたしのテキストといえる。

とはいえ、こうしたパターンで書いたものが、後から見直した時1番満足がいく。

「これを書くんだ」という信念だけが先走ったものは熱意は感じるもののいまいち内容に乏しいような気がするし、 その場の思いつきのまま書いてしあげたテキストは筆の流れに任せたままの文章に見え、底が浅く、風化しやすいように見える。 前者はファンサイトなどで語られる熱意はあるがいまいち客観性の乏しい文章に近く感じ、後者は雑誌などでよく見るまとまっているがそれだけというレベルの無名ライターの文章に近く感じる。

わたしはどちらかというとおっせかいタイプのサービス精神の持ち主なので、自分のためのウェブサイトとは思えども、 できればあらゆるユーザーのリクエストに答え、質のいいテキストを一定の量で提供したいという思いはあるのだが、なかなかそれは上手くいかない。
改めて見なおすと、上記のような失敗のテキストも実に多くアップしている。

書いていて「未熟だな」と痛感する時は実に多いし、程度が低いとわかりながらも、敢えて目をつぶって一気に書き上げてアップしてしまう時も多々ある。
何もそんな無理をしても、という意見もあるだろうが、RPGでは「レベルが低いから戦闘しない」ではいつまでたっても経験値はたまらないしレベルアップしないのと同じように、 現実問題でもまたそうなわけで、であるからみっともないテキストでも今出来るレベルがここなら仕方ないと思ってあえて晒している。
早く自分が尊敬する人の足元くらいのテキストは書けるようになりたいな、というのが今の率直な心境である。


2004.11.16
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