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白井恵理子の角川時代の漫画原稿の流出について


情報元がにちゃんねるとヤフーオークションのみということで、非常に悩ましいのだが、ええいっ、書いてしまうぞっっ。


白井恵理子の角川時代の漫画原稿がヤフーオークションに大量に流出している。


黒の李氷 赤い風車 http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/show/qanda?aID=k7573299
魔境の扉 飛蝶の剣 http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g26533326
火蛾の楼閣 http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b54691893
春華宵綺譚 http://page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n7531585
黒の李氷 死相船 http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d52403697


にちゃんねるの少女漫画板の白井恵理子スレッドで、それらの情報がまとめてみることが出来る。

http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/gcomic/1035001713/


「曼珠沙華 哀恋歌」のみがスレッドの住人によって保護されたようだ。

……が、ここでポイントなのが、この問題をかつて彼女の単行本を出版した2つの出版社にスレ住人が状況を伺ったところ内容がどうも違うようなのである。

潮出版社からの回答。

【562】

原稿は本人が流したものではなく、手違いであるとのこと。
白井さんもこの件を知ってらっしゃるそうで、大変頭を悩ましているそうです。
玄徳君をはじめ、その他の原稿は白井さんが厳重保管しているとか。
角川書店からの回答。
【562】

今頃になって角川から問い合わせの返事来ますた。

「白井先生は漫画家をやめて別の仕事に就いており」
「やめる時に漫画原稿をすべて売却処理」
「今回流出した原稿も自分で回収する気はないし、
角川に買い戻させるつもりもない」そうです
「当社で出していたコミクスも品切れ・重版未定なので、これ以上 手の打ちようがありません」とも書いてある……。


【582】

角川の編集部の関係者だった方と縁があり
今回のことを聞いてもらうことが出来ました。

編集部内ではオクに出回り始めたときすぐに
白井先生に連絡を取り確認したそうですが
上記にあるように先生の意思だったということで
「なにもしてくれるな」的なことを言われてしまい
いまも、ただ見ているしかない状況のようです。
編集部内でも困っているのだそうです。

ネットの書き込みのみの情報しかないので、信憑性の高低はこれだけではわからないが、この2つの回答は真逆である。
潮からの回答であれば、あくまで不慮の手違いということであるが、角川の回答は漫画家を廃業した彼女の自己の意思による、というもの。
もし、白井恵理子さんの本意が後者であるとするなら、いくら流出した原稿を回収しようにも意味がないという事になる。

ひとまず整理する。

今回原稿流出したのは全て、角川書店で掲載した作品である。
しかし、彼女はカドカワでの仕事は「歴史ロマンDX」廃刊にともないここ数年引き受けていない。
彼女が直近で仕事をしていたのは、潮出版社とマガジンマガジンである。
しかし、こちらもそれぞれ「コミックトムプラス」「小説JUNE」の廃刊によって仕事のつながりは現在希薄である。
そして1番重要なのがここであるが、「小説JUNE」廃刊以来『彼女が今漫画を書いていない』という事実、 更にここ数年、彼女が「四コマの単行本を出すのがこれが最後かも」(「続々 GOGO玄徳くん!!」)などと、漫画家廃業を匂わせる発言をしていたという事実である。

えりりん、一体どうしちゃったんだよぉっっ、というのが今のわたしの素直な感想。

原稿流出を食い止めたいという気持ちはあるが、彼女の意志やら方向性が見えない以上、なんとも対応できない。
ともあれ、彼女は漫画家として筆を折ることにしたのか、否か。そしてそれに伴い原稿を売却したのか、否か。それだけが知りたい。
白井センセ―――ッッ、ファンは戸惑ってますよぉっっ。オフィシャルな発表が欲しいです。なんだったらこんな場でよかったらお貸ししますから。連絡ください、って彼女がネットやってるかどうかもわからんしなぁ。

あああっっ。こんな時ファンってどうすればいいんでしょうね。誰か答えを教えてッッ。



後日談。

原稿がヤフオクに流れた白井恵理子さんの話だが、

http://www.nihonmangakakyokai.or.jp/news183_7.htm

「漫画家休業。これからは看護学校でお勉強」と言うことでファイナルアンサーのよう。

………………。

……せつないのぉ…………。

でも、玄徳くんも李氷もわたしの心のなかではフォーエバーですからっっ。
またいつかの再会を待っていますよ、センセ。



さらにさらに、後日談であるが――。
その後、看護学校の受験に失敗した白井先生は、メディアファクトリーの「三国志マガジン」で「STOP劉備くん」を再開。 既刊の「劉備くん・玄徳くん」の六巻はメディアファクトリーから復刊。というわけで、作家白井恵理子は、さり気に復活しました。めでたしめでたしーー。
ちなみに、流失した原稿は、白井恵理子さんの実の妹が、さっくり捨ててしまったものものなのだそうだ。おいおい。

2004.11.10
追加 2004.12.28
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