筒美京平作曲、船山基紀編曲による歴史的なテクノ・ポップアルバム。YMO陣営周囲のみで作られていたテクノポップがこの瞬間からポップス全体に広く敷衍していく。その後打ちこみサウンドが急激にポップスのメインとなることを考えるとメルクマールとなったアルバムといえる。
が、なぜその役割が柏原芳恵だったのか、となると疑問。正直いって彼女、リズム感が悪いんだよねぇ……。楽曲は粒ぞろいで面白い意欲作といえるアルバムだけれど、柏原芳恵という歌手にとっては継子的なアルバムでしょう。あ、ちなみに歌詞はハズカシ系ですね。「カフェバー・ドンファン」とか、「もっとタイトにI Love you」とか。時代なんでしょうけれど。8点。