ネット上の明菜ファンの間では知る人ぞ知るnagaiさんから以下のような質問が掲示板に届いた。 ◆ 「I missed "The Shock"」 についてです。 @まず、タイトルの意味が分からない。どう訳すのでしょ? A当時のラジオで「二重の意味がある」みたいに 明菜が言ってましたが、どういう意味なんでしょう? B「哀しい歌」なのは分かる。 ・あなたが分からなくなっていた ・心はふさぎこむ RAINY DAY ・未来を無くしてしまう ・何かが今は欠けてしまった ・涙は誘われていくの SHOCK! 自分には、「主人公」の女性と「恋人(あなた)」との距離感が掴めないのですよ。 「別離・・・捨てられる運命の女」って事でしょうか? "The Shock"がポイントなんでしょうけど。 まこりんさん、どう 思います? ◆ どう思いますもこう思いますも、サイトの運営であわあわしているときだったので、まともに考慮することができるわけがない。 たまたま毎度お馴染みTSUKASA先生がその場にいたのをいいことに、丸投げ風味でお伺いを立ててみた。 以下がログ。 ◆ M:TSUKASA先生。「I missed "The Shock"」の詞の解釈教えてください。 T:そんな、まこりんさんを前にして。 M:っていうか、そんなに難解な詞か? あれ。 T:今のまこりんさんの精神状態です、と言っておけば。 M:鬱で、だるーーい、という。 T:全てが壊れ始める、と。もう止まらない、と。 M:そういう雰囲気ものだよね、アレは。ストーリーとかそういうんでなく。 T:「ああああああ」ってなっているっていう。 M:心象風景を歌っているというか。 T:精神状態だよね。あとはお前、歌詞なんかよりフレットレスベースをききやがれ、と。 M:「何もかもがむなしくなる時を歌った歌」ってだけで、特にそんな背景とかあるようにはーー。 T:だよね。明菜さまもそんな感じで歌っているやん。アンニューイな感じで。 M:雨の降る真夜中に一人でいると今まで作り上げてきたものの何もかも無意味に見えてきて、恋人も仕事も色褪せて、っていう、そういう歌かと。 T:でも、"The Shock"がポイント、らしいですが。 M:そうなん? T:や、nagaiさんがそう言っているので。 M:でも、タイトルも「わたしは『衝撃』を喪ってさみしかった」って直訳でもう充分意味通じない? T:通じる。で、"The Shock"は「あなたという衝撃」みたいな。 M:もう今はその「衝撃」を恋しがることもないから「missed」と、過去形なわけで。 T:で、今わたしのいる失われた世界はなんか鬱だわーー、と。考えるな感じろと。 M:ははははは。またそれかい。 T:まあ、歌詞って、全部が全部そんな厳密に解釈できるもんばっかじゃないわけで。 M:まーね。 T:ぼやけたイメージがいいとかそんなもんいっぱいあるわけで。 M:この歌なんかは内面世界を歌っているわけで、逆に状況が俯瞰で見えないから真に迫るってのもあるだろうし。なんか混沌としているぞ、鬱パニックに陥っているぞ、という。 T:最後のショーーッショーーック連発で盛り上がるとことかもなんかこう、どんどん精神状態がまずいほうに行っているという、崩壊していく、という、そんな感じでいいやん。 M:そうね。 T:ま、あなたが感じたことがこの歌の意味です、ということで。 M:ただ明菜様が「二重の意味」といったのはきっと、喪って寂しい「衝撃」を「取り戻したい」という心性と「もうそんな感情すらも喪ってしまった」という二つの心性があって。 T:ああ、そうね。渇望と諦念という。 M:それが両天秤のようになっているという、そういうことなのかな、と思ったりもする。 ◆ というわけでこんな感じなのですが、どうでしょうnagaiさん。 ログがもったいないので、皆様にもご覧なれるようテキスト化してみました。 |