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中森明菜 「WILL」

これは、明菜の「WILL」ではない。

(1999.12.01/GAUSS/GRCO-3003)
1.tobira(Overture) 2.garnet 3.Trust Me(all’espanola) 4.Pretend 5.嵐の中で(misterioso“A”) 6.幻惑(amabile“A”) 7.帰省 〜Never Forget〜(Taste“A”ヴァージョン) 8.こんなにも…。 9.月の微笑(アコースティック・ヴァージョン) 10.will 11.とまどい 12.オフェリア 13.Trust Me (Single Ver)


WILL=「意志」という意味の他に「遺書」という意味もある。
いやなタイトルだ。
このアルバムの発売とともに所属レコード会社社長が異例の中森明菜への契約打ち切りの記者会見を開いた。
いわく「彼女は業界においてはいけないアーチスト」なんだそうだ。 しかし、ずうずうしく己の言い分だけを述べて業界においてはいけないとは良くいったもんだ。おたくは世間様に倫理を教えるためにレコード売ってるんでござんしょか。だいたい歌手という人種をおたくはご存知でない。


「なにが好きでやくざになったかといえば、酒が好きで喧嘩が好きで、やくざになったん。それをおまえさんが道中酒を飲んじゃいけねェ言うならきっぱりお断りだ。汁粉食って、ぜんざい食って、阿倍川食って、赤飯食って、饅頭食って、それでああいい気持ちというやつを代参にやってくんねェ」

(虎造節次郎長伝)


しかもそんな会見をしながらも発売予定のアルバムとシングルは出すという。
つまりはこの会見は態のいい宣伝ですか、まぁその厚顔無恥ぶりをよく見せてくれたもんだ。まぁ、トラブルの真相などこちらにしてはどうでもいい。いい作品が出来るかどうか、だ。で、おたくが歌手と喧嘩別れしてまで作ったアルバム聞かしてもらおうじゃないの、ガウスの斎藤さん。

と、完全に喧嘩腰で私はこのアルバムをかけた。

結論。
聞く意味なし。
中森明菜が歌っている。ただそれだけ。

「こんなにも……」が不倫の恋を歌っていて明菜の『もう少しそばにいて』にリアリティーを感じるが、内容が通俗的。ゲーム主題歌の「月の微笑み」も悪くはないが『芳醇』という言葉の使い方が正確でない。
ボーカル・コントロール特にブレスの使いが絶妙であるのはいつもと同じであるが、それでは中森明菜の声そのものが好きでないと買えないという話だ。

だいたいアルバム未収録のシングルと前アルバム曲のリミックス(これがまたしょっぱい)と明らかにアウトテイク楽曲集めてアルバムでございって。
中森明菜はこのアルバムを公式の作品としては認めていないという。それは正解だ。
もしガウスが心有るレコード会社ならこのアルバムは発売しなかっただろう。
もし契約上一枚アルバム出さなきゃならんとしてももっとやり方あったと思いますがねえ、ガウスさん(例えば去年のコンサートツアーのライブ盤とかさ、音源あるでしょ、ビデオ撮りしてたんだし)。
どうよ。これをうちのアルバムだっていえる?

それにしても、明菜。「明菜はついに組織論を持てなかった。ただただ、周囲の無能者にむしられた」といった平岡正明の言葉が胸に染みる。
都鳥にも切られちまいやがって、石松、おまえは馬鹿よなぁ。


追記

98年コンサートはビデオ撮りしなかったとのこと。
ツアーのMC中にビデオ撮りする旨の発言が明菜自身からあったのでそう思ったが、実際中止になったとのこと。
しかしだからといってこんないい加減なアルバムを出していいということにはならない。

1999.12.15
(2003.05.25追記)

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