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明菜 in 「ザ・ベストテン」 その2

「十戒 (1984)」〜「ジプシー・クイーン」

「少女A」〜「サザン・ウインド」へ飛ぶ
「Fin」〜「LIAR」へ飛ぶ




十戒  (1984)


84.08.23

第1位


1位2週目。
久米と黒柳はドイツ・ミュンヘン。中森明菜は山陽新幹線・姫路駅の新幹線車中から。
1位プレゼントはドイツ・ババリア地方の民族衣装。明菜と身長・スリーサイズ一緒のドイツ人女性がプレゼントの衣装を着て現れる、 というところでもうイントロが流れ出す。またまた問答無用で歌唱。
しかも、歌途中で新幹線も発車してしまい、歌後半はただ新幹線0系が虚しく映るだけ。
で、この中継なのだが、なんかやたら遠いところから撮っているなぁ、とおもったら、よくみるとホームからでなく、ホームをガラス越しにして駅の外から撮っている。 許可の問題か、これは。
また歌唱後、明菜は「ありがとうございました」の後に「どうもすいませんでした」という。
車内にいた人に対してなのだろうが、まだマイク、オンになっているってば、明菜さん。

それにしても「十戒」のベストテンの生オケは最後の爆発音がやけに大きいですな。


84.08.30

第1位


1位3週目。
久米の代打で司会に桂文珍。
1位プレゼントは文珍から「岩ノリ」。普通過ぎて何故。本当にただのプレゼントじゃん。
衣装は黒で胸に十字架のある「十戒」で一番よく見たパターンのもの。
セットは「少女A」(82.09.30)で見たようなへんな女性の絵をバックに階段と円柱。


84.09.06

第1位


1位4週目。
武道館の「日本テレビ音楽祭」(グランプリは明菜)を終えての登場。
先週放送終了後撮影したというドイツの民族衣装を着た明菜をパネルにしてのトーク。
着た感想を、と訊かれた明菜は「とても可愛かった。こんな可愛いの私には似合わないと思っていた」

「十戒」作曲担当の高中正義氏からコメント。
―――5年前に井上陽水さんに楽曲提供(「スニーカー・ダンサー」だろう)して以来二度目の提供。いきなり1位は驚いた。さすが中森明菜。
明菜はデビュー前に高中氏の武道館のコンサートに一度訪れたことがあるとのこと。
高一で高中正義というのは、シブいっすね、明菜。
衣装はいつもと変わらず、セットは円とか三角とかの幾何学模様のオブジェ。


84.09.13

第1位


1位5週目。
これは迷場面。明菜は歌い終わりのフリを度忘れして妙なフリをしてしまい、その場にしゃがみこんでしまう。
こういうミスなら可愛いもの。


84.10.11

第2位


トークテーマは「愛・旅立ち」クランク・イン。
制作発表の映像もチラッと流れる。「明菜ちゃんと噂になってよかった。噂が映画の宣伝をしてくれたようなもの」(by マッチ)だって。
明菜は放送当日、病室のシーンを撮ったらしい。
で、「近藤さんは大先輩なので、楽しいけれどプレッシャー」と明菜。
セットは途中までなにもない真っ白、曲半ばでバックが暗くなり、四方八方から糸が明菜の周りに張り巡らされる、というもの。


84.10.25

第9位


この日は「ザ・ベストテン in 岡山」。明菜は「カックラキン大放送」の収録で麹町の日本テレビGスタジオの舞台袖からの中継。
会場の子供から明菜への質問「魚で好きな魚は何?」に「ご飯といっしょに食べるなら鮭、お寿司ならトロ」とのこと。
第10位の岡田有希子(「恋、はじまして」)の歌唱中明菜は「岡山へ行きたかった行きたかった」と連発していたそうで。
衣装は白と黒のストライプのシャツに黒いタイ、下はフレアのスカート、私服ですな。


84.11.01

第10位


「愛・旅立ち」撮影中の東京・成城の東宝撮影所から中継。
増田監督や山本プロデューサーなど映画のスタッフが見守る中で歌唱となる。
「これだけ歌えるのだから、感情を出すことは天性のもの。ご覧になったらびっくりしますよ」と増田監督は明菜の演技力を褒める。
ま、確かに見てびっくりしたけれど……それは明菜の演技力にというよりも……。


84.12.27

年間第8位


「ザ・ベストテン 豪華版」ゲストは映画共演したなべおさみ。
衣装は「飾りじゃないのよ涙は」のもの。緑のシャツに青いジャケット。
セットはガラス窓に叩く雨、外は暗雲が垂れ込めていて、最後に雷鳴と共にガラスが割れる、という、ほらその昔百恵ちゃんの「愛の嵐」でやったのと同じセットですよ。
演奏は時間が押しているのかかなり早めです。


飾りじゃないのよ涙は


84.11.29

第7位


初登場。
明菜は歌唱後、松田聖子(「ハートのイヤリング」第2位)の枯葉のセットに出てきた子犬(――聖子はこれを踏んでしまったのだが)を堀ちえみ(「クレイジー・ラブ」第10位)と一緒に可愛がっているのが画面に映る。
同期の仲の良さが一瞬垣間見えるシーンだ。


84.12.06

第5位


衣装は緑のシャツに黒いジャケット。セットは豪華だけれどもコンセプトは不明。
明菜はちょうど回転する床の上で歌う。
ただ、ベストテンのセットにしてはライティング明るめなのが珍しい。


84.12.20

第2位


珍しく番組出演の井上陽水(「いっそセレナーデ」第6位)と並びでトーク。
「井上さんの印象は?」の質問に「歌の印象通りの暗い人」とうっかり失言して歌準備に向かう明菜。
それに陽水は「人を見る目がある」と実にのらりくらり。
さらに「明菜の印象は?」ときかれた陽水は明菜を「優秀な人」とこれまたどうリアクションしていいのかわからない回答を出す。
衣装は黒い革のジャケットに青いシャツ。「飾り」はパンツに革材質の大きめのジャケットに鮮やかな色味のシャツというパターンが多かったですね。
セットは地味に星型の電飾がバックにあるだけ。


84.12.27

第2位


「ザ・ベストテン豪華版」
これは有名な「ザ・ベストテン」迷ダンサーズ。「明菜 in スリラー」である。ゾンビを後に従えて淡々と歌う明菜。
衣装は緑のシャツに青いジャケット。


ミ・アモーレ (meu amor e)


85.03.21

第10位


初登場。 話題は明菜のシングル選考の話。
明菜はシングル候補曲を全て歌いこんで録音してから選定するとのこと。
「自分の意見もいうが、会議にかけて通らなかったことも多く、気に入った曲がB面にすら入らないこともある。今回は一番お気に入りがB面に入った」とのこと。
リリース当時は「ミ・アモーレ」より「ロンリー・ジャーニー」の方が好きだったのかぁ。意外。
また「ミ・アモーレ」はポルトガル語で「私の恋人は……」という意味と解説。

セットはベストテン恒例紙吹雪攻撃。大量の紙吹雪が歌手を襲います。
明菜も他の歌手がそうだったように歌の途中で口の中に紙が入るというハプニング発生。
それをさりげなくとって何事もなかったかのように歌いつづける明菜。
衣装は黒のサテン地のもの。この衣装が一番印象深いかなぁ。


85.03.28

第3位


菊地桃子(「卒業」第2位)と仲良く手を繋いでの登場。
河合奈保子といい、石川秀美といい、今井美樹といい、明菜は芸映アイドルをやたら気に入るなぁ。

で、トークなのだが。……出たッッ。久米宏得意のセクハラ攻撃っっ。
「明菜ちゃんの髪形を真似したい、ポイントは?」というリクエスト葉書に明菜の髪の話になるのだが「私の髪って細くて多くて、とっても猫っ毛でプロ―しないとすぐペタンコになるんですよ」などといっているそばから明菜の髪にさわる久米。
「やわかいですねーーー」って、それ、セクハラだから。
さらに久米は「男が吐息をかけるだけで濡れるってことですね」と、口セクハラも怠りません。

衣装は白と黒のパターン。セットはよくわからんオブジェが明菜の周りを取り囲み、くるくると回転します。なんだこりゃ。


85.04.04

第3位


今日はスタジオの女性は明菜と黒柳のみ。明菜の登場に「やっと本物の女がきた。あなたがいなければ今日は地獄ですよ。黒柳さんしかいないんですから。(黒柳なら)いないほうがましですから」と久米。相変わらずものすごい暴言。
「彼と旅行するならどこへ行きたい?」というリクエスト葉書からの質問に「彼とならどこでもいい」と答える明菜。
こちらも相変わらず天然でトーク殺しの女王・明菜である。
衣装は水色のパターン。セットは床が半円形になっていて、電飾が敷かれている。明菜はその上のアクリルの台に乗って歌唱。


85.04.18

第2位


松田聖子独身最後の出演。更に久米宏司会勇退発表の回。
聖子の婚約に関しては「おめでとうございます。本当に良かったなぁと思います」とコメント。(詳細は「アイドル708090」さんで)
久米勇退の発表では「久米さんがいないとつまらない」と明菜は思わず涙ぐむ。
衣装はピンクのパターン。床が花のようなドレープになって広がっているセット。


85.04.25

第2位


久米宏の司会最終回。
「デビュー前から『ザ・ベストテン』は大好き、いい司会者をつけられた番組だなぁと楽しみに見ていた。とても淋しい」と明菜は悲しそう。
「これからの黒柳さんの相手役は誰がいい?」との久米からの質問に「谷村新司さんだと暗くなりますよね」と素で失言の明菜。
それを「髪の毛の不自由な方、わりと黒柳さん好きなんですよ」と失言返しする久米。
やったもん勝ちで確信犯的失言を繰り広げる久米・黒柳コンビに天然で失礼なことをうっかりいっちゃう明菜は実によく合っていたのだなあ、としみじみわかる。
久米ラストのオフコメはこれ。「若くてこんなに素直で正直な人はいない。10年後の明菜ちゃんがとても楽しみ」


以降は男性司会は小西→松下→渡辺と変遷するが、やはり久米を上回る司会ぶりにはならなかった。実際見ていても、トークで魅せる部分というのは限りなく少なくなってくる。やはり相手役は黒柳に噛みつくぐらいの勢いがなくてはいけなかったよなぁ。番組のテンションも世間を巻き込む怪物番組から普通の面白い歌番組という程度になっていった。



85.05.02

第2位


この日から85年10月まで、男性司会は持ちまわりで行なうようになる。
今回のゲスト司会はタモリ。
明菜ファンだというタモリ「(明菜に)いじめられたい。一度足もってペディキュアを塗ってみたい」と変態発言連発。
さらにゲストでいた小沢昭一も舌なめずりをしながら「この娘は『塗りたい』という感じ。二人がかりでペディキュアを塗ってみたい。」とエロ親父全開。
そんな二人の反応に明菜は「恥ずかしいです」
そりゃそうだ。完全セクハラだもん。
一応タモリを「やさしくて大好きです」と明菜はいっとりましたが……。うーん。どうよ。
衣装は黒のサテン地のパターン。セットはバックの原色の鮮やかな電飾装置、それが床に反射して美しい。これが「ミ・アモーレ」ではベストかな。


85.05.16

第3位


ゲスト司会は武田鉄也。明菜はプールからの中継。「シンクロはできますか?」の質問に「できません」と明菜。
武田鉄也もそれに乗っかる。「僕もできません。やっても足首しかでません」っておいおい、鉄也、お前試してみたのかよ。
歌はトークの流れに乗ってシンクロナイズドスイミングとのコラボなのだが、こがまたいつものようにミス・マッチ。


85.06.13

第9位


この回のトークはちょっと凄い。二度とお目にかかることはできないだろうものなので詳録します。
ゲスト司会は近藤真彦。アシスタントで松下賢次アナ、スタジオセットのソファーには五木ひろし(「そして、めぐり逢い」第10位)がいる。


黒柳「マッチからあなたに質問したいことがあるんですって。じゃあマッチ」
近藤「(明菜の向かって)好きなタイプを教えてください」
―――思わずスタジオ中爆笑。
五木(ソファーから思わず大声で)「なぁにいってんだか」
黒柳「五木さん今なんておっしゃったの」
五木「いや、聞いてられませんよ。馬鹿馬鹿しくて」
松下「本当、馬鹿馬鹿しいですよ」
黒柳「でも一応明菜さん真面目に答えて」
明菜「私はやさしくて心の広い人が好きです」
黒柳「(マッチに向かって)あなたそれに合っていると思う?あなた自分で(考えてみて)」
五木「全然違うよ」
近藤「全然違いますか??あれぇ」
黒柳「じゃあ、マッチはどういうタイプの女性が好きなの?」
近藤「僕はやっぱりやさしい子が好きですね」
黒柳「明菜さんは色んなことをはっきりおっしゃるタイプだけれども、やさしいと思うところはあると思う?」
明菜「自分に?」
黒柳「うん」
明菜「そうですね。私はちゃんとやさしいです」(といってマッチの顔を見て笑う)
黒柳「どうですか。やさしいということについて」
近藤「やさしいですか?」(といってマッチも明菜の顔を見る)
明菜「自分でいっている分にはわからないですけど」
黒柳「なんかスタジオがシーンとなってますが」
近藤「だってみんながシーンとさせているんだも――ん」(と駄々っ子のように絶叫)
松下「なんかお見合いしているみたいですが」
黒柳「いや、そんなこと全然ないのよ」
―――明菜、歌準備へ。
黒柳「あそこで五木さんああやって冷やかしていますが、ご覧になってどう?」
近藤「五木さんも人のこといえないんじゃないですか」
五木「羨ましいんですよ」
黒柳「羨ましいんだって」


公私混同、職権濫用の極み。
公共電波を使って、いちゃついております。見ているこちらが恥ずかしくなるっつーの。
どこまで台本に書かれていたことなのかわからないが(―――このままだとしたらお互いの事務所的にNGだろうからそれはないだろうなぁ)、この頃がふたりの蜜月期なんだろぉなぁ、と想像せずにはいられない。
この場面を見る限りはふたりはお似合いの男女。それがあんな形で破局を迎えるとは……。人生って何が起こるかわからないものです。
ちなみに衣装は赤いドレスと黒い帽子、服の上からつけた金の腕輪、民族衣装がかったところがあって「ミ・アモーレ」ではこのパターンがすき。セットはオケ前です。



85.07.04

上半期第1位


「上半期ベストテン」第1位。
「この曲は明菜ちゃんが番組で歌うたびに歌いこんでいって、説得力が増していった。その成果では」と黒柳。
それに明菜は「毎回自分が出演した番組は自宅に帰ってVTRチェックをして悪いところは直すように努力しています」と返す。
衣装は「サンド・ベージュ」のものだが、これで「ミ・アモーレ」も結構いける。



85.12.26

年間第3位


「ザ・ベストテン豪華版」
「どんな1年でした」の質問に「自分なりに精一杯やった。素敵な1年だったと思う」と明菜。
セットはオケ前、衣装は年間8位で歌ったものと同じ。
明菜は1985年、51周中40週ランクインとトップ。この年を象徴する歌手であった。そのまま、31日にはレコード大賞の栄冠に輝く。


SAND BEIGE ―砂漠へ―


85.07.11

第2位


もうすぐ夏休みということで「夏休みの思い出は?」の質問に「家族一緒にプールにいった事」と明菜。
セットは歌のイメージ通りの砂漠の白壁の街。衣装はいつもの民族衣装風―――この曲は衣装は1パターンしかないかな。


85.08.01

第2位


今回は歌詞の「アナ・アーウィズ・アローホ」はどこの言葉でどういう意味??という話。
わざわざ民族音楽家のハムザ・エルディーン氏が登場し、アラビア語のエジプト弁で「I want to go」の意ということを説明する。
今回は歌のイントロにハムザ氏の弾く民族楽器――ウードという、の音が挿入される。


85.08.08

第2位


台風が近づいている鹿児島・磯庭園から中継。明菜はコンサートツアー中、ちょうど鹿児島公演を終えたところ。
親衛隊の「あっきなちゃーーん」の声援がものすごい。はっきりいってうざい。歌が始まっても声援は止まない。歌にも「L・O・V・E」などとコールをいれる。
つーか、この歌ってコール入れるような曲じゃないだろ。空気が読めない熱狂的ファン。うざい。
歌はワンコーラスだけ。衣装は白黒チェックのスカートと白黒ストライプのシャツ、という私服。
ちなみに翌日台風で飛行機が飛ばなかったため、明菜一行は車で次のコンサート地、長崎への移動となった。その模様は写真集「ヴァンタン」に記録されている。


85.12.26

年間第8位


ザ・ベストテン豪華版。
曲に合わせてイメージ・歌い方を変える明菜、シングルはどうやって作っていくのかという質問。
それに明菜は「シングルの歌作りは演出から入っていく、まず聞いて歌の色は何かということを考える」とのこと。
ゲストは「ヤンヤン歌うスタジオ」でおなじみ原田伸郎。
「ものすごく、控えめ。蚊の鳴くような声でコントをする。歌のときはうわっと自分を出す」と原田。
材質が石っぽい感じの「AKINA」の巨大ローマ字のオブジェの前で歌唱。


SOLITUDE


85.10.24

第7位


85年10月から男性司会は小西博之に固定。彼の司会っぷり(の固さ)はなんとも……。台本レベルのことも満足にできない。ザ・ベストテン至上一番の迷司会ぶりである。何故彼をチョイスしたのであろうか。
特に今回は黒柳がお休みだけあって、間が痛い。しかも明菜の得点間違えるは、そのフォローの仕方も生硬だは、と、うーーーむ。
「新曲は明菜が選んだ曲と聞いたが、その経緯は??」との葉書での質問に「スタッフの意見と私の意見が今回は偶然一致しただけ」と明菜は答える。
衣装は紫色のドレス。髪は左の肩から前に出している。セットは赤いネオンが印象的なほの暗いセット。


85.10.31

第2位


大阪・梅田の阪神百貨店の阪神グッズ販売の特別会場から中継。ちょうど時は日本シリーズ真っ只中である。
明菜は大阪城ホールでのコンサート終了後ここにかけつけての登場。明菜は阪神タイガースのキャップをかぶっている。

たくさんの阪神のキャラクターグッズを目の前に「どれが一番いい??」との質問。
それを明菜は「これとこれとこれとこれと……」と何やらぶつぶつ言いながら進行を無視して延々と品定めし出す。
明菜様どうしちゃったの??どこかに行かれてしまっています。声も聞き取れないほどだし。人の話をあまり聞いてないし、話しかたも赤ちゃんみたいだし。
とはいえ歌は普通。
閉店しているデパートを歩きながらの歌唱。途中エスカレートで階上に上がるといつものバンドメンバー「ファンタスティクス」がそこにいて、最後はその前で歌う。


85.11.14

第2位


話題は結婚式。「友達の結婚式で歌うとしたら『てんとう虫のサンバ』自分の結婚式の時は『君といつまでも』を歌って欲しい」と明菜。
また桂由美のウェディングドレスが並べられ、「どれがいい?」との質問に「白無垢がいい」と相変わらず台無しの明菜。
セットは演出意図不明セット。東南アジアをイメージし、タイの民族舞踊を合成してミスティックな雰囲気を醸し出しているが、歌と関係ないじゃん。
タケカワユキヒデだからアジアなんだろうけど、この曲は同じタケカワでもエスニック路線じゃなくってアーバン路線だし。
とはいえ、綺麗だから、ま、いいや。衣装は黒いドレス。


85.11.21

第3位


すぐ胃が痛くなる明菜、ストレス解消法は「とにかく人にしゃべりつづけること」。
それではストレス解消にとパンチングマシーンを用意、明菜は「こういうの大好き」と嬉しそうにパンチ、記録は47kg。それにことさら驚く黒柳。ちなみに徹子の記録は17kg。徹子、力なさ過ぎ。
衣装は白のパターン。セットは「SOLITUDE」と書かれた巨大な文字。
歌終わりマッチ(「大将」第7位)の隣に座る明菜。わざと無表情をつくる二人。と次の瞬間吹いてしまう明菜。というのが画面の隅っこに映っていました。二人で遊んでいます。


85.11.28

第4位


日本歌謡大賞の武道館からGスタに駆けつけての登場。日本歌謡大賞・連盟賞を受賞した明菜。「名前を言われて驚いた」。
「(大賞の)マッチは『ちょっと泣いちゃった』とさっきといってましたよ」と黒柳。
それに「(彼は)いい顔していました」と明菜は答える。
花のセットの前で、明菜の衣装は黒。


85.12.05

第5位


斉藤由貴(「情熱」第6位)と一緒に登場。
今回は斉藤由貴と明菜で1986年カレンダー撮影。
歌途中にカレンダーが出現し、カメラでテレビ画面を撮るとカレンダーになりますよ、というもの。
これは後に毎年「豪華版」の恒例行事となる。
1〜6月が斉藤、7〜12月が明菜。セットは季節に合わせて、緑の7、8月、満月の9、10月、雪景色の11、12月とどんどん変化していく。
また忘年会シーズンに合わせて「カラオケでどうやって歌ったら明菜に似るか」との質問に「ただただ歌ってください」と明菜。答えになっていないよ。


85.12.12

第10位


「全日本有線放送大賞」終了直後の大阪フェスティバルホールの舞台袖からの中継。
周囲は撤収に慌ただしく動いている。
明菜は「優秀スター賞」と「読売テレビ最優秀賞」を受賞。「一番嬉しい瞬間。胸がいっぱい。みなさんにありがとうといいたい」と明菜。
この日はこの後「11PM」に生出演だとか。
明菜は歌途中で舞台袖から客のはけた後の観客席に向かう。裏方の慌ただしさがよくわかる「ザ・ベストテン」らしい中継。


DESIRE ―情熱―


86.02.20

第位


初登場第1位。先週33位からいきなりの1位はベストテン新記録。
おかっぱにニュー着物スタイルの明菜の登場に黒柳は「一瞬どなたかわかりませんでした」
1位プレゼントは20歳になってはじめての1位ということで、明菜に特製カクテルを振る舞う。 「お酒はお好き?」との質問に「甘い物なら……」と明菜。こんな時期もあったのですね。
衣装は藤色と辛子色の合わせ。セットは巨大な扇子と桜の木と桜吹雪、床は緋毛氈。
「デザイア」はどれも生演奏の方がかっこいいなぁ。ベース音やドラム音がいい感じで強調されてます。


86.02.27

第1位


1位2週目。今回のクスだまは衣装の「和」のイメージに合わせて千代紙と紙風船。
桃の節句ということで1位プレゼントは特製明菜雛。顔は明菜に似せて描かれたもの。
お内裏様にはまだ顔が描かれていない。「どの顔がいい??」と黒柳は写真を数葉カメラに見えないように明菜にみせる。
「これがいいでしょ、これ」と黒柳。それに笑う明菜。やっぱり彼の人の写真なんだろうなぁ。
衣装は藤色と辛子色の合わせ。セットはクリスタルのようなオブジェが並んでいる。


86.03.06

第1位


1位3週目。今回のクスだまは紙風船に折り鶴。
1位プレゼントは明菜をイメージした桜の生け花。
セットだが、これはアイデアもの。
鏡を使って明菜を2方向から撮っている。
縦方向からとらえたカメラと横方向から捕らえたカメラ、それらを鏡でお互いが見えないようにしてあり、ライティングで全く違ったイメージのセットになっている。
つまり、カメラのスイッチングで一瞬にしてまったく違うセットになる。
セットの後ろにある巨大な能面、歌唱後それが欲しいと明菜はいったそうだ(―――実際は2メートルもあるもので持って帰らなかったらしい)。


86.03.13

第1位


1位4週目。クスだまは前回と同じ紙風船に折り鶴のパターン。
衣装は藤色と辛子色を合わせているいつもの着物。
「今度生まれる我が子の名付けのアドバイスがなにかあれば」という葉書に葉書を出した当人と明菜が電話でトーク。
「名付けは大事なことだから、お父さんとお母さんで徹夜で考えるのが一番」と明菜。
1位プレゼントは「ラスベガスの教会、チャペル・オブ・ベオス発行の結婚証明書」。
牧師の名前と明菜の名前はもう既に書きこんであり、後は夫の名前を書いて提出すればすぐにでも結婚式が挙げられますよ、という代物。 式と、役所への申請とVTRと記念写真がパッケージになっているんだって。
それを明菜は前に集まってきた後輩の荻野目洋子(「ダンシング・ヒーロー」第10位)や中山美穂(「色・ホワイトブレンド」第5位)に「ほら、すごーい」といわんばかりみせる。
黒柳は「どうします、これ?」と明菜に訊く。それを「期限がないと嬉しいのですが」と明菜は返す。
さらに黒柳はマッチ(「純情物語」第9位)に「これ、向こうへ行く飛行機代はかかるのよ」。マッチは思わず苦笑い。
歌唱は豪華版でも話題になったファンからの反響が大きかったもの。明菜さん、曲最後の仰け反るフリでブラジャーつけていない――乳首の場所が丸わかりになってしまいます。
ま、着物だからノーブラで当たり前だよね。


86.03.20

第1位


1位5週目。今回のクスだまは扇子。
1位プレゼントは日枝神社のお守り。中には明菜の好きな言葉「一期一会」が書かれている。
「ちなみにこういう言葉はご存知?」と黒柳は「一期の男(―――一生離れまいと決めた男、の意)」という言葉を紹介。それに「こっちの方がいいですね」と明菜。
衣装は今回は辛子色に青を合わせている。―――この曲の衣装は色味の合わせでバリエーションを出していましたね。
セットは水晶のような、巨大な四角い輝石のようなものが並んでいる。
歌い終わり、チェッカーズ(「OH! POPSTAR」第2位)の面々は思わず「かっこいい――」。
この曲を契機に明菜は「歌手が憧れる歌手」「歌謡界の女王」という立ち位置になっていきましたね。


86.03.27

第位


1位6週目。
明菜1位記録通算44回でダントツの1位ということで今回のクスだまは44連続クスだま。 小さなクスだまが連続で開くと各曲のタイトルの書かれた垂れ幕が下がる。
1位記録の4位がチェッカーズの35週ということでチェッカーズ(「OH! POPSTAR」第2位)にもインタビュー。
「いつ頃明菜ちゃんの記録を抜けると思う?」の質問に「来年かな」とフミヤ。黒柳は思わずこける。
今回の衣装は藤色と黒の合わせ。セットは回廊風で後ろに植物のようなものを置いてある。
今回はチャゲ&飛鳥(「モーニング・ムーン」第9位)の飛鳥が心の底から「かっっこいいーーー」


86.04.10

第2位


8週目にして1位陥落。
トークは先週の電リク祭りでの明菜宛てのリクエストの話題。
一番リクエストが多かったのは「セカンド・ラブ」次が「少女A」だったとのこと。
「自分の中で一番好きなシングルは?」の質問に「特にない全部好き」と素っ気なく返す明菜。
明菜、妙にテンションが低い。話も盛り上がらず、すぐに歌へ。黒柳はマイクに入らないような小さな声で「頑張って歌ってね」と声をかける。
そう、これは後輩の岡田有希子が投身自殺して2日後の番組。
歌唱もいつもの「いてこましたる」的気合が全く感じられない。声もフリも小さい。
衣装は白と黒のものに透かしのはいった黒をあわせている。喪の意味があったかどうかはわからない。


86.06.26

上半期第1位


「上半期ベストテン」
「メイク・ファッション・フリ、とひとつの曲に全面でやっているので、この衣装では歌えないので」ということで歌唱はない。
「明菜ちゃんのホームグラウンドはTBSのGスタジオですね」という葉書が読まれる。80年代の明菜は本当、その通りだったですねぇ……。
ゲストに作詞家の阿木燿子さんが登場。阿木は「詩を広げてくれる。雰囲気がある。大人の歌が歌える方。ロックしていて、妖しくてファンタスティク」と明菜を褒める。


86.12.25

年間第2位


ゲストはいつもニューヨークで明菜の案内をしているマクドナルドさん。
「スティービーワンダーの物真似がすっごい上手でとっても面白い人なの。一緒にいると時間を忘れるの」と明菜。
マクドナルドさんから音で反応する猫の人形が明菜に贈られる。
セットは階段。衣装は黒と辛子色のパターン。レコ大もこれでしたね。


ジプシークイーン


86.06.12

第2位


初登場。
衣装は紫に緑をあわせたドレス。その衣装を黒柳は「ほとんどダイアナ妃」。
衣装は自分とスタイリストの東野さんと仕立てをやってくださっている方の3人で作っている、とのこと。
今回の新曲は百恵さんみたいと評判ですが、との質問に「そんなつもりはないのですが」と明菜。 とはいえ、この時の肩ぐらいのセミロングの髪で耳を出すと、確かに百恵ちゃんに見えるんだよねぇ。
なんでも「スター誕生」のオーディションの時(これは1回目の「夏に抱かれて」の時かな)一度だけ百恵さんにお目にかかったことがあるが、周りが厳しくて握手すらできなかったんだそうで。 「百恵さんは明菜の歌をカラオケでよく歌うらしく、『北ウイング』は明菜そっくりに真似て歌うことができる」との話に明菜は嬉しそうに「ありがとうございます」。
セットはオケ前。


86.06.19

第1位


明菜ちゃんは和食器が好きということで、1位プレゼントは夫婦茶碗。
ワンセットだけ裏に「ジプシークイーン 中森明菜」と文字が焼かれている。
「だって旦那さんが歌手だったら旦那さんのにタイトルが書いてあったらいやらしいと思いません?」と含みを持たせたようなことを言う黒柳とそれを笑って受け流す明菜。
また、「父の日にお父さんに何かした?」という質問の葉書に「先週の土曜に実家に帰って近くのスーパーでプレゼントを買ってメッセージを添えて」と明菜。
そのお返しにと、父からもプレゼントが届く。
「太陽の娘 明菜よ 光は永遠ぞ そのやさしさ 感謝す 父」と父の直筆の字で書かれた大ぶりの焼き物。
明菜は涙ぐみながら「おとうちゃん」とカメラに向かって手を振る。
衣装は青いドレス。セットは大きな剣とそれを持つ2つの腕が描かれた絵が背後にあり、周りには円柱がある。歌最後に周囲がホワイトアウトし、周りを取り囲む円柱がゆっくりと倒れる。この曲ではこれがベストの映像かな。


86.06.26

第1位


2週目1位。ジプシーといえばカルメン、カルメンといえば薔薇、ということで1位プレゼントは真紅の薔薇。
衣装は白いドレス。
「「ミ・アモーレ」「サンドベージュ」と歌に民族色があるけれど何か理由は?」との質問に「色んな世界の歌を歌いたい」と明菜。
セットは2000本のホンモノの薔薇。


86.07.10

第1位


返り咲き1位。
今回は藤井フミヤと共にダブルハッピーバースディ。
ケーキも半分明菜、半分フミヤになっている。二人はお互い恥ずかしそうに「ハッピーバースデー」を歌い合う。
衣装は赤で肩よりちょい下に大きな金の止め金がついているパターンのもの。これ一番好き。セットはオケ前。


86.07.17

第4位


家族からの誕生日プレゼントは「そうめんセット」。明菜はそうめん大好きだそうで。
衣装は白い肩出しのドレス。セットは白い階段、そこにスモークが出る。
ちなみにこの頃「マッチが明菜に指輪を買った」という噂があったらしい。それをマッチ(「青春」第8位)は「車買ったらから、借金だらけでそんなお金はない」だって。これは次回に話が続く。


86.07.24

第6位


福島・旧制福島第一中学校の旧舎からの中継。
外ではファンが群がっている。
明菜は帽子に白黒の大きめのシャツ。明菜の私服は本当にモノトーンが多い。
で、その中継を見たマッチ(「青春」第8位)は「ちょっと指輪買いに行ってきます」とスタジオを出る。
それを黒柳は「ちょっと問題発言よぉ」



2004.04.26


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